オート接写リング

ジャンク屋でオート接写リングを拾ってきました.
PK-12 と PK-13 です.
Ai レンズ限定ですが,レンズとボディの間にこれを挟み込むことで焦点距離を短くすることができます.つまり接写なので,マクロっぽい写りをしやすくなるわけです.
桜のマクロ撮影をしたいなぁとか思っていることもあり,拾って帰りました.なお,PK-13 は接合部のロックが故障していたので分解修理済み.
なお,レンズ登録すればAi レンズの露出計連動ガイドによりF値を本体に伝えられるものの,CPU情報を伝達しないため,AFとかはきかない.つまり,露出計連動ガイドを持たないGレンズでは利用不可.CPU情報が無いのだから,当然 Ai AF であっても,MF になります.

D750+Ai-s NIKKOR 135mm F3.5 とPK-12, PK-13.

合体!
Ai-s NIKKOR 135mm F3.5 の最小撮影距離は1.3mですが,PK-12,PK-13の連結により0.6m くらいになっています.
一方で,焦点距離が事実上14mm+27.5mm伸びたわけで,その分暗くなります.具体的には,135/(135+14+27.5) =~ 0.76ですから,F値的な観点で 25%も暗くなっています.
基本的には,カメラの露出計が補正してくれているはずですが,フラッシュを使ったりするときは,これを露出補正してやる必要がありますね.
F値焦点距離fと口径DF = f/D の関係があります.
ですから,F_1 = f/DからD = f/F_1です.
今回焦点距離f mmからf+lmmに伸びたわけですから,見かけのF値F_2 = (f + l)/D = \frac{f + l}{f} \times F_1となります.つまりF_2 = \frac{135+14+27.5}{135}\times F_1 \simeq 1.31 F_1です.もともとのレンズ設定の F値より 1.3倍も暗いF値です.
F値sqrt{2}\simeq 1.4倍すると,光量は半分,つまり-1EVです.ですから,\sqrt{2}\times 1.3 \simeq 1.8ということで,8割明るくしてやればよいということになります.よって,F値を1.3倍というのは,おおよそ+0.7〜1EV 露出をプラス補正すればよいことになります.
(計算間違ってたらおしえて〜.)


Date 2015/03/30
Manufacturer NIKON CORPORATION
Camera NIKON D750
Lens Nikon Ai NIKKOR 135mm f/3.5S
Focal Length(FL) 135 mm
35mm-Focal Length(35mm-FL) 135 mm
Exposure Time(SS) 1/160 sec
F-number(F) 11
ISO-speed(ISO) 2500
Exposure Compensation(+/-EV) 0.67 EV

うん,まあまあ.等倍とは行かないまでも,ハーフマクロくらいにはなったかしら?

桜が散る前にとりにいきたい.