そいや肺癌の本どうしよう

マジどうしようwww
ずっと肺癌だとおもってて,体系的に勉強しようとおもって肺癌の本を数冊買ったところで,まさかの悪性リンパ腫告知www うはwwwおkwww
ホントは27日に告知予定だったのに,本を注文した次の日に速報で告知されるとか,もうね.ヤマトさんの受け取りを拒否しようかと思ったくらい.
> fさん,よんでみたいですか? トンデモ本は選んでないつもりなので,勉強にはなるかと.
買ったのは,下記.

がん治療を受ける前に知っておきたい55

がん治療を受ける前に知っておきたい55

国立がん研究センターのがんの本 肺がん: 治療・検査・療養

国立がん研究センターのがんの本 肺がん: 治療・検査・療養

がんペプチドワクチン療法 (第4のがん治療法への期待 第 1集)

がんペプチドワクチン療法 (第4のがん治療法への期待 第 1集)

「 がん治療を受ける前に知っておきたい55 」は肺癌前提本だけど,肺癌以外にも通じることが書いてあるのでとりあえず読んだ.
やや医療従事者の考え方が先行してる書きっぷりだが,それが医療従事者の考え方を告白しているとも言える.その一方で,癌経験者の話題も含まれていて,わりと客観的かつよく纏まっている.「癌がどんなもので,どういう治療法があるのかを何となく知ってる」くらいの人向けかな.素人が「治療方針は〜〜としたほうがいいんじゃないの?なんでそうなってないの?なんでこの治療方針になんの?」とか考えがちなところもカバーするように,治療方針やその理由を明快に説明してくれている.少なくとも僕は多いに納得できるところが多かった.良著.

ホジキンリンパ腫は再発が怖い

悪性リンパ腫の一種であるホジキンリンパ腫は,標準治療である ABVD 療法がよく効くため,一般的に体力のある若者がそう簡単に死んだりはしない.というわけで,一度目は概ね寛解(がんが見た目上消失すること)に向かう.
その後3年以上再発が確認されなければ,ほぼ今後の再発はないと統計的に知られている.
しかしながら,一度目の寛解の後,早い段階で再発した場合は,厄介なことになる.

再発で ABVD 療法は使えないかも知れない

まず,有効である ABVD 療法に頼れなくなること.これは,(1) 再発した(=前回の治療で殺し損ねた)がんは ABVD に耐えたがんであるため,再発したがん細胞は ABVD に対してある程度耐性をもっていると言えること.つぎに,(2) ABVD で使われる抗がん剤は心臓に強い負担を与えることが知られていて,人生で使える回数に制限があるため.
ABVD を初回治療で十分に使ってしまった場合は,CHASE 療法に切り替えることが多いようだ.

再度寛解させた後,自己幹細胞移植療法を実施する

再発の場合は,概ね,CHASE 療法で,再度寛解を目指す.
しかし,再発のときは寛解後に自己幹細胞移植療法をすることが標準治療である.これで予後がある程度よくなるらしい.
再発をするということは,既に自身の血液系統が完全に侵されてると思われるため,血液を作るための最低限の「自己幹細胞」だけを保存しておき,その他の血液系を LEED などの抗がん剤療法で完全に殺してしまい,その後自己幹細胞を戻して,きれいな血液を作り直そうというやり方.
ということで,CHASE で寛解させた後は,自己幹細胞を取り出しつつ,LEED 療法で自身の免疫系をリセット,その後自己幹細胞を再移植する.

ぶっちゃけ再発すると予後はよくない

ここまで徹底的にやるのは,そうしないとすぐに再発しちゃうから.つまり,裏を返せば予後は悪い.
初回でなんとか完治したいものだね.再発の抗がん剤治療はつらいようだし.