初心者気分が抜けないうちに悩んだことをメモ.
フィルム選択
フィルム種類は何がいいか? というと答えは人それぞれあるのでしょうが,ぼくは ISO400 のものを選択することだけ決めました.
フィルムは基本的に,ISO値が固定されてしまうため,安価だからとか,超微粒子でなめらかと聞いたからとかだけで,ISO100 を選択してしまうと,真っ昼間の直接光のときしか使えないフィルムとなってしまいます.
ぼくは白黒定番の路地裏スナップを撮りたいと思っていたので,2段明るい ISO400 を選択しました.
あとは写りと値段との相談ですが,ぼくの場合は結局デジタルレタッチなんですよね.シャープネスとか階調は後から補正出来てしまうことが目に見えていたので,最初の一本は一番安かった Rollei Retro 400S を選択しました.このフィルムは老舗 AGFA (アグフア・ゲバルト, ベルギー)がローライの名前で OEM 販売しているものらしく,そこそこマトモなものらしいです.
現像とか
現像液の選択とか
超微粒子フィルムとか,軟調フィルムとか,現像液の明確な指定があるフィルムを除けば,Kodak D-76 が定番のようです.
ぼくは D-76 を一対一希釈して使い,都度破棄しています.現像液原液の使い回しという手もありますが,2番出汁,3番出汁の補正が初心者には難しそうで*1,安定的な成果が出せないと思ったからです.慣れるまではコンスタントに現像成果を出すことを優先したいと思います.
現像温度は20度,現像時間は,10分30秒で,60秒倒立攪拌(2秒周期くらいで上下をひっくり返す)し,その後は1分周期で10秒間(10秒攪拌して50秒休む)の倒立攪拌をすることにしました.
ISO320 と減感撮影ですが,FilmDev | soap12's recipe | Rollei Retro 400S at 320 in Kodak D-76 1+1 あたりも参考になります.こちらは,前浴といって事前に20度の水に3分間浸けるという操作をしています.Rollei Retro 400S では,前浴すると色水が出るので最初は驚きます.一度前浴を試していますが,今は前浴をせず,いきなり現像液に浸しています.
Kodak ケミカル デベロッパー D-76 1ガロン用 (粉末) 1464817
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停止液とか
酢酸は臭いと評判で,嫁さんがいやがっているので,クエン酸を使いました.
1000mlの水にホームセンターで買ってきた 15g のクエン酸を溶かし込んで使っています.
60秒の倒立攪拌で問題なし.
無水クエン酸 950g 食品添加物規格(食品) 純度99.5% 以上 NICHIGA(ニチガ) [06]
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定着液の選択とか
定着液は,Kodak Fixer (フィクサー)原液を使っています.
5〜10分あたりが目安のようです.ぼくは今のところ5分(倒立攪拌 60秒,以後1分周期で10秒倒立攪拌)ですが,少し短すぎるかな?と感じています.
今のところは再利用していませんがいずれするつもり.
Kodak ケミカル フィクサー 1ガロン用 (粉末) 1971746
- 出版社/メーカー: コダック
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フィルム現像タンクとか
フィルム現像タンクは,定番のオールステンレスの LPL 現像タンクとリールセットを探してきました.
35mmフィルムが一本入るものですが,そのうち,2本同時現像できるタンクがほしいところです.1本ですと,撮りためたとき辛いのです.
1本タンクは,300mlくらい液体がはいりますが,250mlあれば現像できます.どんなに少なくとも230mlはほしい.
現像液と定着液の作り方とか
現像液 Kodak D-76 と定着液 Kodak Fixer は粉末で購入しています.液体は重たいからです.
しかも,ヨド〇シ西新宿店は1ガロン(約3.8L)用が1000円ちょいなのに,1L用が700円などというスーパー殿様商売でして,やむなく,1ガロン用を買ってきました.
一般的に,この手の粉末は,一度に全て溶かし込まないと粉末薬剤の偏りで良い結果が出ないそうですね.\でもそんなの関係ねえ!/ とばかりに,パッケージにある調合を全部1/4に読み替え,950ml の現像液と定着液を使っています.これで特に変なことは起きていません.
693 :名無しさん脚:2013/04/12(金) 19:25:19.13 ID:0FQAJaE+
以外と大雑把でも何とかなっちゃうから銀塩は面白いんだろ
俺も前は粉袋ブンブン振って小出しに溶かしてたけど全く問題なかったけどなぁ限りなく正解に近い方法があって、誰がやってもだいたい同じ結果にしかならないデジタルとは違う
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/camera/1310752689/
心強い.ちなみに,この後スレは荒れたようです.
たぶん,昔エライ人が本かなんかで「纏めて投入すべし」とか言っちゃったんだろうね.
長巻きフィルムについて
長尺とか長巻きとか 100ft とか 30.5m とか,そういうロールフィルムを導入するにあたってメモ.
購入したのは,LPL デイロール 35mm フィルム用.パトローネはこれまた LPL の AP OEM なパトローネです.
事前に構造をよく観察し,どこにフィルムを落とすか,事前に捨てフィルムとかで確認しておいたほうがよさげですね.
ロールフィルム側には,真ん中に穴があるので,その穴をデイロールの真ん中に落とします.
パトローネに装填するときは,パトローネの芯にセロファンテープでフィルムを留めます.
普通のセロファンテープで大丈夫?と思っていましたが,大丈夫です.そこよりも,丁寧にフィルムを芯に留めることのほうが重要.
フィルムの装填は 36枚撮りあたりでやめておくべきです.というのも,現像リールが36枚撮りまでしか対応していないため,長すぎると巻ききれなくなります.ぼくは,最初と最後が現像時やフィルム装填時に傷つきやすいため捨てシーンとしていて,1枚余分の37枚装填しています.これならギリギリ現像リールに巻けます.
LPL ディロール ディロール135 パトローネ20個付 L11711
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まだ悩んでいること
Rollei Retro 400S の最初の数枚にムラができる
ムラというかカブリというか….
定着がアマいのか,じつは本当にカブってしまっているのか.
Rollei Retro 400S は赤外感光するので,じつは熱とかの影響で外側が劣化しやすいのかもしれません.
やっぱり,カブっているように見える.
これは,なんか,APパトローネって光漏れしてないか…?
*1:時間を1割増ししていけばよいそうですが.