今日はプログラミングを題材にしたレポートの採点をしました.対象はB2学生.与えられた課題に対して,自分の作ったプログラムがどういうもので,アルゴリズムはどうなっているか,それについての考察などを求めているのですが,いかんせん,レポートになっておりません.レポートたるもの
- 目的
- 用語とか記号とかの定義
- アルゴリズム
- プログラムリスト
- プログラムリストの略説あるいはコア部分の詳説
- 実行結果
- 考察
となっていてほしいものです.しかし,いきなりプログラムリストがあって,考察に入るものが非常に多いですね.そして,考察になっていない考察.
一番多いのは考察と実行結果がごっちゃになっているもの.「実行したらこうなりました」というのは考察ではない.
考察といっても,所詮文献を当たれば何もかもかいてあるのだし,別に改まって書いてもらう必要もないと思いますね.要するに,動作原理(アルゴリズム)と実行結果を見比べてどうだとか,アルゴリズムは妥当だとか,他のアルゴリズムと比べてどうだとか,とにかく,与えられた題材の中でしっかりと考えてほしいです.
「計算量を考察するのもいいね」と一言いったら,馬鹿の一つ覚えで計算量ばっかり考察するのもどうかと(別に悪いとは言いませんが.).逆ポーランド記法への変換に必要な計算量を考察されてもね〜.