ルーレット族になる(嘘)

いきさつ

最近会社のパイセンに教えてもらったのですが,未だに首都高でルーレット(だから違う)できるんですってね.
別に首都高とか興味ないんですが,ムッスコさんとムッスメさんが東京タワー見たことないとのたまうので,首都高料金の節約のために下調べして行ってきました.

首都高節約術

何を今更なのですが,本当に知らなかったのです.

エッセンス

首都高は,乗ったICと降りたICが決まったら,その最短走行ルートで値段が決まるらしく,その途中でどこに立ち寄っても,ぐるぐるしても,首都高にいれば大丈夫なんだそうです.ただし,うっかり違うところで降りちゃったり,首都高の管轄外の道路に入ってしまうとフルで料金が生じてしまいアウアウになるそうな.
このあと,色々ゴチャゴチャいいますが,ステートメントは「首都高内の連続走行において,連続走行の入り口と出口で最短経路となる料金が首都高利用料金として請求される」です.

基本的なパターン

いわゆる首都高(mew-tiから引用)

まず,首都高とは何か?ということなのですが,図中,色がついているところがいわゆる首都高です*1
灰色の部分は首都高外.出入り口に設定することは出来ますが,当然別料金になります.そして,灰色の部分を間に挟むことはできません.間に挟むと,明らかに首都高から出て再入場したと見なされるから(連続走行と見なされない).

首都高周遊割安の概念(たぶん)

基本的な概念はこの図のとおりで,入り口と出口が首都高内に収まっていて,入り口と出口が近ければより安く,かつその間,首都高内のどこをどう走っているかは問われません.

一番やってはいけないやつ

そしてこれがガッカリパターン.首都高内で入り口と出口の物理的な距離は近いのですが,それぞれのICやランプでの乗降の方向によっては,料金算出の最短ルートが長くなってしまうパターン.そうすると,首都高内を大回りしたと見なされ料金加算に繋がります.すなわち,入り口と出口および乗降の方向は実際に5分10分で到着できるような距離感で設定しないといけないわけです.

首都高の外と組み合わせるパターン

首都高外との連絡

首都高外の料金も多少かかりますが,この図のようなパターンもあり.ただ,中継点1と2を同じ場所に設定する・・・すなわち首都高への出入りポイントを同じにすることはできません.

入り口ICと出口ICを首都高外に設定できる例

これは入り口と出口ICをうまく首都高外に設定できる例.入り口ICを横須賀道路(E16)に設定し狩場JCTから首都高に入り,神奈川2号三ツ沢線から保土ケ谷JCT経由で横浜新道(E83)に抜けるケースなどには有効.
同様のことは中央道(E20)と東名高速(E1)や東関東自動車道(E51)と京葉道路(E14)でもできそうです.

首都高外縁で使いやすいのはこの2パターン

首都高と外との接続部分の重複回避を考えれば,実際はこの2パターンの利用が一番多そうです.

ルート検討例

うちは埼玉の川越付近です.首都高に出入りする路線は埼玉大宮線(S5)か,あるいは首都高外になる外環道(C3)あたり.

和光北IC(外環道)→与野(首都高)

今回は,和光北ICから入り,与野で出ました.外環道の料金がかかるため690円.

和光北IC(外環道)→(ぐるぐる)→与野(首都高)

こんなかんじで,本来は和光北(外環道)→美女木JCT(首都高×外環道)→与野(首都高)なのですが,美女木JCTで都内に向かったか本当に与野方面に北進したのか見ていないため*2,都内でぐるぐる出来てしまいます.

料金シミュレータは次がよいでしょう:
search.shutoko.jp

ドライブ

ドライブルートの設計

首都高 300円 ドライブ とかでググるといっぱい出てきます.
tokyo-carlife.jp
ぼくもここの,お奨めルート③を試しました.

感想ですが,もう最高!!
・・・ということは全然なくて,単純に景色見る余裕とかないです.(子供は楽しんでました)
東京タワーに一番近いのが都心環状線(C1)だったもので….ガードであんまり見えなかったのはナイショだよ!

さて,運転の所感ですが,普段首都高を走っていないのもあるし,土地勘があまりないのも辛い.事前にルートくらいは頭にたたき込んでいきますが,JCTとか一カ所間違えたらリカバれる気は全くしません.普段から走り慣れている人は,ちょっと間違えても首都高内で別ルートで取り戻せるんでしょうが,不慣れな人はJCTミス=あきらめて近くの出口で課金乙となるでしょう.都合良くPAもないし不慣れな人が入れるような構造じゃないですし.

何を言いたいかというと,下調べが超重要ということです.

活用したツール

ナビにルートを入れられればいいのですが,首都高をぐるぐる回るみたいなルートは設定できません.なんかないのかなーと探していたら,ありました,いいツール.

(iOS版は使っていないので,やりたいことが本当にできるかは未確認)

カーナビタイムのよいところは,ドライブコース作成機能があって,このルートに沿うようにルート案内をしてくれるということ.問題はスマホとかだと小さくて読めねぇよ!でしょうか.
www.navitime.co.jp


概ね次の手順で活用します:

  1. PCで作業
    1. アカウントを作る
    2. ドライブルートを作成して保存する
  2. スマホで利用
    1. カーナビタイムアプリをスマホにいれてログインする
    2. カーナビタイムに課金するw(しないとルートを同期できない)
    3. ルートを呼び出してナビスタート
カーナビタイム ドライブルート作成例

ドライブルートの作成例です(出口ICは浦和南になってます.もともとここで降りようと思っていた.)
①~⑥は高速道路上の中継地点です.

このツール,結構コツがいります.

出発・到着・中継点の指定

一番大事なのは,厳密な位置に出発・到着・中継点を配置することと一般道・高速道路の設定をきっちりする,でしょうか.特に,図のように左車線と右車線を意識する必要があります.作成されたルートで想定外のループが発生したり一般道に不意に降りたりする原因はだいたいこれ.中央環状線(C2)の五反田付近とか,右車線と左車線がひっくり返っているエリアとかもあるから要注意.

中継地点を追加

出発ICを決めたあとは,中継点(ツール上は一時的にゴールという扱い)を追加していくかんじです.

こういうカオスなルートもつくれちゃう

中継地点は最大で7点設定できます.また,ルートラインをドラッグして通りたいルートに微修正することも可能.こっちは最大何点まで追加できるか分かってません.
なお,ツール上の料金計算はだいたい間違ってます.

コースを保存

作ったルートに満足がいったら保存します.

ん??プレミアム会員??(?_?)

そう,スマホでルートをカーナビ機能に取り込むにはプレミアム会員(600円/月www)になる必要があります.
「月3回はいくし!」みたいな方やぼくみたいな海岸線まにあにはいいかもしれませんが,まあ本末転倒なので,転ばぬ先の杖くらいにご理解ください.割安になるぶんナビタイムに還元するもよいでしょう.

テストコースの読み込み(MENU→Myフォルダ→Myコース)

アプリの方が料金は正確です.この料金がしっかり下がっているかを確認します.

設定ルート開始地点までは標準機能でルートしてくれる

ルートをロードできたら,拡大して変なところがないかチェック.というのも,PC版のドライブルート作成とナビ版での読み込みはルート生成のロジックが違うようで,微妙な中継点の設定位置のズレ(わずかに高速道路の車線中心から外れている等)で一般道に降りたり想定外のルートを通ったりすることがあります.走行中にこれが発覚すると即破綻なので,十分注意します(実は,ぼくは走行中にこの問題がおきて困ったのである・・・最後らへんで助かったぜ.).
そして,ルート開始地点まではナビの標準機能で案内してくれて便利!

PCがないと設定できないのと,有料なのがネックなのですが,こういう用途ではアリです*3

まとめ

備忘録として首都高節約術をまとめました.
あと首都高こわい.みんなルーレットしちゃだめだぜ.

*1:丸の内KK線は厳密には首都高ではありませんが,短時間の相互乗り入れを認めているので首都高と見なしてもよいでしょう.

*2:板橋の志村料金所も通過するのに見られていない….

*3:加えて言えば,指定ルートから外れてしまった場合のリカバはどういう挙動なのか,指定ルートを走行中に渋滞考慮リルートなどが発生しうるのか?(設定で渋滞考慮OFFはできますが)あたりが気になっています.