北へ(車で)

あらまし

自家用車でいく北海道(from 関東)

意味不明なタイトルですが,今夏,車で北海道へ行ってきました.ぼくが死ぬまでにやりたいことの一つに「時間をかけてもいいから車で日本一周(海岸線縛り)」というのがありまして,その一環で北海道に行ったわけです*1

北海道旅行の移動履歴

結論から先に言えば,図のように移動をしました.行きは青森まで自力で行き,帰りは苫小牧からフェリーで,概ね北海道を3/4は走ったということに*2なりますね.残り1/4はまた後日に補完するつもりです.
本エントリは,残り1/4を補完するときの備忘録という位置づけです.せっかくなのでちゃんと整理して同じ事をされようという方の参考になればと思い公開します.基本的には,

  • 盛夏に
  • 関東から北海道へ
  • 自家用車で向かい
  • 主に海岸線を中心に回遊する

際の計画や現地の様子などのTipsを記載していきます.
…北海道の原野でエンコしたくないでしょ?

計画

北海道に限らずですが,車での長期の旅程を組む場合はしっかりと事前シミュレーションをして計画に反映させておきましょう.電車のようにダイヤもないのでずさんな計画だとチェックイン時間までに宿にたどり着けないだとか,夜になってしまいアテにしていた飲食店が営業終了したり,最悪ガソリンスタンドすら開いていないみたいなことがマジであり得ます.また,本州から北海道へ渡る手段も考えておかないといけません.

北海道入り(と出)のルートを決める

津軽海峡フェリー商船三井フェリーさんふらわあ
カーフェリーのオプション

まず車で北海道に行くときの最初の関門は,どうやって車を北海道に運び入れるか,です.まあおわかりですよね.フェリーしかありません.

関東から北海道へ行くときの選択肢になるフェリー航路

図に示したとおり,関東から北海道に向かうとき選択肢となり得る基本的な航路は次の4通りになります.

どの航路を選択するかの判断軸は基本的に「北海道周回の起点(終点)」と「金額 と労力とのトレードオフ」ということになるでしょう.

北海道周回の起点(終点)

海岸線一周を掲げる場合は時計回り一択です.なぜならば日本は左車線だからです.海を見る前提なのですから当然です.
4つのカーフェリーのオプションでは,函館スタート・小樽スタート・苫小牧スタートの3種類を選べます.ぼくは車で北海道は初ですから,順当に函館からスタートすることにしました.道央・道北に興味がある人は小樽スタート,道南の人は苫小牧スタートなどを選ぶのもいいかもしれません.
帰路では,ぼくのように休暇が途切れるタイミングで最寄りの港から帰ってくるみたいな選択肢もあります.

金額と労力とのトレードオフ

カーフェリー,なにげに高いんす.ぼくは行きは津軽海峡フェリーで青森→函館,帰りは商船三井フェリーで苫小牧→水戸大洗ですが,これに加えて港までいく高速道路代やガソリン代もあります.

船会社 費用 備考
津軽海峡フェリー 青森港 函館港 35,750円 片道.繁忙期.等級: スーペリア[和室]
商船三井フェリー 苫小牧西港 水戸大洗港 83,100円 片道.繁忙期.コンフォート(4名洋室)

家族4人+1台(コンパクトカーサイズ)ですが,子供(5歳・3歳)は割引や添い寝でほぼノーカンです.

当然青森まで行って北海道に渡った方が安くつきますが,青森港まで行くための高速道路代(関東からだと片道15,000円くらい)とガソリン代(700km強),そして何より運転の労力がありますので,結構悩みどころだったりします.青森まで高速道路でいく場合は,フェリーの予約に確実にあわせられるように前泊とかも生じますので,その宿泊費もかかってくるので,(特に少人数の場合は*3)車で青森にいくのが必ずしも正解とは限りません.どのフェリー・どの航路にしたら高速道路代や宿代がどう変化するのかをしっかりと書き出して決めるとよいでしょう.

フェリーの予約

津軽海峡フェリー商船三井フェリーしか使っていないので新日本海フェリーはよくわからんのですが,基本的に津軽海峡フェリーは乗船3ヶ月前から予約可能,商船三井フェリーは2ヶ月前から予約可能です.
特に商船三井フェリーはすぐに埋まるので,ちょうど2ヶ月前の朝9時にWeb予約できるように準備しておきましょう.具体的には,事前にアカウントを作成しておき,搭乗者の名前や生年月日,車検証情報などもしっかり控えておきましょう*4.電話予約は回線数が限られるのでおすすめしません.

フェリーに乗る

余談ですが,フェリーに乗るためには当然指定された時刻までに港にチェックインする必要があります.

津軽海峡フェリー

メール発行されたQRコードを港にあるリーダーに読み込ませることで乗船チケットが発行され,そのまま待機場に並べばOKです.初めての人は並んでいるところが合っているか係員にきいてみてね.うしろの車に詰められたらもう動けなくなりますよ.
青森→函館ルートでは,概ね4時間です.でも事前に並ぶ時間が余計に1.5時間ぐらいあるので半日は潰されるかんじですね.
今回は子供が周囲に迷惑をかけそうなのでコンフォートという部屋を借りましたがマットとテレビがおいてあるだけのタダの部屋.

商船三井フェリー

チェックイン処理は津軽海峡フェリーよりもがっつり目です.先に待機場に入り,その後全員で事務所でチェックインをする必要があります(新型コロナウイルスの検温のため).また車検証のチェックもあるので,忘れずに持参しましょう.
スーペリア和室(2名)を借りましたが…超せまい.四畳半ってかんじです.トイレもありますがシャワー室と合体しています.湯船はなし.
フェリーの中はきっと殿様商売に違いないとビールなどを買い込んでの乗船でしたが,缶ビール自販機もそれほど高いわけでもなく.陸より1缶あたり50円高いかな?くらいです.あと(少なくとも夕方発の便は)夕食と朝食がバイキングです.大人2200円ですが幼児無料だし最高.

宿

新型コロナウイルスの影響もありますが少なくとも2022年夏には緊急事態宣言はかかりませんでした.この傾向は今後も変わらないでしょうから,国内旅行制限がかかるとは思えない,従って計画的に早めの宿押さえをする必要があります.

宿をどこに設定するか?

宿泊地を決めるに当たりもっとも大事なことは,昼間どれだけ走り,どれだけ観光するつもりかを粗々でも決めておくことです.ぼくは事前にGoogleマップの経路検索(車モード)で,宿泊候補地間や観光地への移動時間を調べておき,朝9時に出発,夕方18時には宿に着くように計画していました.後述しますが,北海道の沿岸部は概ね渋滞しないため割合計画通りに進むものです.

Google マイマップで作っておいた旅程

参考までに,ぼくはGoogleマイマップを使って宿泊地や観光候補地の登録,また経路を登録してシミュレーションしていました.このツールがベストかといわれれば違うとは思いますが….
www.google.co.jp

結論から言えば概ね 200km/日前後で宿を設定しておけば無難なところです.北海道の沿岸一周はおおよそ2,400kmですので,二週間強あれば一周できる計算です.
下道で200kmといえば関東では長いように感じますが,北海道沿岸部であれば3時間もあれば走破できる距離です.一日3~4時間走行し,残り半分を観光や食事に充てるという感じですね.といっても,これは理想で,いい宿泊地が見つからない場合はもっと長い距離を走ることもあります.留萌~稚内~枝幸を一日で走ったときは350km/日で,朝少し早く出発・観光を減らすなどの対応が必要でした.
個人的には宿への到着を不用意に遅くするのは良くないと思います.後述しますが,商店やガソリンスタンドが閉まってしまうことや,路上の動物*5,トラブル時に応援を呼びにくいなどあるので,日が落ちる前に宿に到着した方が良いでしょう.もちろん,あえて夜のドライブを楽しみたいということもあるでしょうが,リスクはよくよく考えて行動しましょう.いや,本当に真っ暗・車も全く通らないとかあるんですよ.ポンコツ車に乗っている人は特に注意.

予約時期

宿の予約ですが,早く,としか言えないですね.基本的に名のある都市(?)はビジネスホテルもあるしこだわらなければ結構ありますが,道北や道東は数が少ない.また,当然同じように海岸一周を計画している仲間たちも(本当に)いる*6ので,2ヶ月前には予約を済ませるようにしましょう.

エアコンない宿もあるよ!

いやー本当にあるんです.エアコンある部屋もあるけど値段が違うとか.
エアコンなくても正直窓あければ全然涼しい.北海道のいいところですね.
ところが,そういう宿はぼろくて立て付けが悪く網戸が機能してないんですよねー.余裕があれば蚊取り線香くらいは持って行ってもいいかもしれませんね.

おおまかな費用(夫婦×幼児2人のケース)

交通費
旅程・交通費

図はぼくの旅程をExcel集計しといたやつです(このご時世にExcelです.おしごとでよくつかうんです!!(白目))
函館~苫小牧でこれですから,交通費は一周してもいいところ25万円というところでしょう.
うちの車はポンコツなので 12km/L,ガソリン価格はハイオクなので170円/Lで計算しています.どっちも,まあまあそんな感じでした.自分用のシートなんでわかりにくくてすみませんが,要するに燃費 12km/L,ガソリン価格170円/L として,実走行距離ベースでかかった燃料代を算出しています.特別料金はフェリー代とか高速道路料金とかそういうのです.飲食費とかは乗ってません.

宿泊費

まあこれはどこにどう止まるか次第….でも,大人一人6,000~1万円弱くらいの宿に泊まっています.朝食夕食がつくと+2,000円とかでしょうか.子供は添い寝無料とかディスカウントとかですね.
結論から言えば,20万程度かかっています.加えて朝食夕食なしの宿も半分くらいはあるため,外食費や夜のご褒美(アルコール)で+5万円くらいはかかってると思われます.つまり,25万円くらいは宿泊費に使っています.

費用まとめ

ぼくは3/4しか回っていませんが,一周してもそれほど大きく金額は増えないとおもいますし,一周にかかる費用は大人2人(+幼児2人)であれば50~60万円くらいじゃないでしょうか.ぼくは結構バブリーにやってましたからね.節制すればまる一周でもこれくらいで収まると思います*7
あとはこれに昼間の観光費用とかを足してください.

北海道(海岸沿線)の様子

館の岬トンネル(崩落中)

ここからは実際に北海道の沿岸部がどんな感じで,なにをどう気をつければよいかをメモっていきます.

走行難易度

猿払村道エサヌカ線

北海道の海岸線を攻めるといっても基本的には国道や道道の幹線道路で本当によく整備されています.道幅も広く難所も(少なくとも函館→苫小牧右回りには)ほとんどありません.どっちかというとよそ見して事故るパターンのほうが多い気がする.ちょっと幹線からそれても道道であればまず大丈夫.ただし,さらに脇道に入ると突然ダートであったり砂地だったりするので,看板があったからと無邪気に飛び込まず入っても良さそうかよく見てから入りましょう.

海岸線沿い故,いわゆる峠もほとんどありません.強いて言えば知床峠が峠ですが,関東の名だたる峠に比べれば単なる走りやすいワインディングロードです*8
やや山道がちなところはあります.山が海岸線に迫っているような地形がいくつかあり,長いトンネルや覆道(柱状のトンネル)が随所にあります.

関東モンが面食らうのは,右折専用レーンが少ないことでしょうか.片側多車線のとき,第一レーンが事実上の右折レーン専用化しているのはなかなか慣れない.都市圏の大通りに多いので注意しましょう.

交通状況

北海道沿岸部の道は渋滞を経験しませんでした.基本的には標識どおりの速度~で走行できます.基本的に大きめの都市を通過するときに少し混むくらいで渋滞はないものと思って大丈夫です.事故渋滞はありそうですが,一度も経験していません.基本的に法定速度60km/hですが,都市部や集落に入るときは40-50km/hに規制されます.

事前のリサーチだと,道外ナンバーは検挙されやすいという噂があり,制限速度+10km/hとすべきだというような論調のサイトをいくつかみましたが,実際は概ね+20km/hで流れており,それに追従すればよいのかなという感じです.

(沿岸部の)道民の運転マナーは非常に良いと感じます.正直,我らが関東民のほうがよっぽどマナー悪い.道内を2500km走っていますが,やべーやつは数えるほどしか見ていません.我らが道民からやべーやつと思われないような運転を心がけたい….
なお,一番「やべーやつだ」とおもったのは広尾町フンベの滝で洗車してたオッサンだろうか….いや運転と関係ないか….
https://i0.wp.com/hiroo-kanko.jp/wp-content/uploads/2020/08/funbe_001.jpg?fit=1600%2C1068&ssl=1
参考:フンベの滝広尾町観光協会).いや,ここで洗車しないよな普通….


エリア別の特徴

私見ながら函館→苫小牧の時計回りを体験しての各エリアの特徴とかをメモ.当たり前ですが高速道路は使わず,できるだけ海岸線を通ります.それと,あまり観光は出来てないのですが,よかった場所などもあれば併せて少しだけ紹介します.
https://sapporokosodate.up.seesaa.net/image/E58C97E6B5B7E98193E59CB0E59BB3E382A8E383AAE382A2E58886E38191.png
www.sapporosama.com

道南・渡島地方(函館市松前町)(日本海追分ソーランライン)

函館に上陸して松前漬けや松前藩で有名な松前町までのコース.
基本的には対面の片側一車線道路でとても走りやすい印象.なだらかな海岸線で天気が良ければ下北半島津軽半島が見えるはず.薄曇りでばっちりとはいえないまでもうっすら見えました.
知内町付近は海岸線沿いに通行可能な道がなく内陸を走行します.内陸に入ると雄大な畑なども点在して,北海道に来た実感がわくのではないでしょうか.

海岸沿い
内陸側
道の駅北前船松前

あとヒグマが出ます.

道南・檜山地方(上ノ国町→せたな町)(日本海追分ソーランライン)

松前を出てせたな町~上ノ国町まで.基本的には国道を走りますが,せたな町北檜山付近は国道が内陸を通るため道道740号で海岸線を走ります.
海岸線に起伏が出始めアップダウンが激しくなってきます.とはいえ,道幅も相変わらず広いし無理なカーブもないので前半はとても走りやすい.突然目の前が開けるみたいなシーンも増え,テンション上がってきます.

道の駅 上ノ国もんじゅ.施設も綺麗だし景観もいい.
国道をそれて数分でつく滝瀬海岸「シラフラ」眺望
乙部町 館の岬

写真では「旧館の岬トンネル」と「新館の岬トンネル」が見えていますが,旧は元から閉鎖,新トンネルも出口側崩落後復旧していません(2022年夏時点).カーナビは大回りで回避しようとしてきますが,下図のとおり迂回路があります.短距離ですがやや峠チックかつ狭い道路なので注意して迂回してください.

館の岬トンネル迂回
せたな町付近までくるとトンネルラッシュ

後半,乙部町やせたな町あたりまでくると火山質になり海岸線が複雑化・奇岩が多く見られます.トンネルや覆道も増え,小樽手前ぐらいまではこの傾向が続きます.走りにくくはないですが,視界が開けたり狭まったりの繰り返しになるので疲れないようにゆっくりと.

あと,やたら弁慶という地名が出てくるのはたぶん義経チンギスハン説のせいかな.

あとヒグマが出ます.

道央・後志地方(島牧村岩内町小樽市)(日本海追分ソーランライン・道道913号野塚婦美線)

島牧村から小樽にかけても奇岩などが多く奇妙な景観が続きます.岩内町を抜けると積丹半島に入りますが,その突端は積丹ブルーで有名な神威岬積丹岬(島武意海岸=しまむい海岸)があります.ぼくの場合はイマイチな天候で納得できるような写真は撮れませんでした.無念.なお,積丹岬は国道を離れ道道913号に入る必要があります.積丹岬は駐車場が少なく激混みなので頑張ってください!
積丹岬のある積丹町を抜けると古平町・余市町小樽市と続きますが,古平町から余市までは長いトンネルの連発です.気をつけて運転してください.

寿都町 寿の都風力発電所

日本海側でよく見られる風力発電ですが,北海道でも多く見られます.

積丹半島 神威岬

突端まで歩いて行くことができます.片道30分強といったところですが,雨だとぬかるんで楽しくないでしょう.晴れならば迷わず寄るべきです.
あと本論とはずれますが,神威岬の一本道を歩いていて,数年前に退職された上司とすれ違いました.はえー.

古平町 セタカムイ岩

時化に遭い帰ってこない主人を待つ犬が石化したという伝説のある岩の岬ですが,1996年に岬を迂回するために作られた豊浜トンネルが崩落し多くの人命が失われた事故が有名でしょう*9.ちなみに,道南の乙部町にも豊浜トンネルという名前のトンネルがあり,こちらも1962年に土石流による事故が起きています.封鎖された旧トンネルの横に新トンネルが新たに開削された風景を本当によく見かけるんですが,北海道開拓の歴史を感じます.

あとヒグマが出ます.

道央・石狩地方(札幌市→石狩市)/道北・留萌地方(増毛町留萌市天塩町)(日本海オロロンライン

小樽を抜けるといよいよ北進という感じがでてきます.札幌・石狩前半まではのどかな内陸・海岸線を織り交ぜたような道です.石狩川を抜けるといわゆるオロロンラインに入ります.
石狩市増毛町の間は海岸沿いに道がないため内陸を走行することになります.もちろん山道ですが,道も広いし峠というほどではありません.なおもう一本林道に近い道を通り「千本ナラ」なる景勝地を抜けるルートもありますが,途中から未舗装なので無理のないように.ぼくはあきらめました.
増毛町の手前あたりから留萌も含み天塩町の手前あたりまで山が海岸まで迫り出しているため,山と海の間を走行するような状況が続きます.それでも留萌から天塩町にかけてはトンネル数は少なく景色もよいため,天気が良ければ奥尻島利尻島が見え,絶景です.残念ながら奥尻島は見えず.

ところで留萌から内陸に一時間弱で北竜町ひまわりの里にたどり着けるので,盛夏かつ天気がよかったら行ってみるといいかも.

石狩市を抜けて増毛町にはいったあたり
留萌からやや北上した初山別村付近

あとヒグマが出ます.三毛別羆事件はオロロンラインから内陸に入ったところで起きました.

道北・上川地方(幌延町→稚内市枝幸町)(日本海オロロンライン・オホーツクライン)

いよいよ最北端が見えてきて,旅の重要なターニングポイントを予感させるエリアに入ります.
天塩町からは平坦な地形が増え,海岸線沿いに湿地帯(サロベツ原野)が広がるなど様相が一変します.植生も大きく変わり,草原・湿地・山肌に突然2m以上突き出た妙な植物が現れるようになります*10
左に利尻島利尻富士),右に湿地帯(サロベツ湿地)を見ながらノシャップ岬(納沙布=ノサップ岬ではありません)を目指します.

ノシャップ岬に入るには国道をはずれ道道254号(宗谷サンセットロード)に入ります.ノシャップ岬からは利尻富士がよく見えます.(ほかの観光客の人から,利尻を指さしながら「あれってロシアだよね?」って聞かれてちょっと困った.)

ノシャップ岬観光を終えたら,稚内市内をとおり最北端宗谷岬を目指します*11

宗谷岬からは樺太(サハリン)が見えます(ぼくは見えませんでした).ほかにも丘を登ると「白い道」や「祈りの塔」(大韓航空撃墜事件慰霊碑)などの観光名所もあります.

いよいよ宗谷岬から南下します.国道238号(通称オホーツクライン)を南下しますが,ここからやたら風が冷たくなります.夏でも,長袖必須.
オホーツクラインは山のせり出しも少なく,全体的に奇岩などは少ない印象ですが,植生が明らかに異なるなど見所は十分.

幌延町 オトンルイ風力発電

一直線に大量の風力発電機が並んでいますが,サロベツ原野内です.

サロベツ湿原

あまり奥まで行く余裕がなく湿原手前で一枚とっただけ.奥はもっとすごいはず.

利尻富士

ここでエンストしてエンジンかからなくなって焦った.

ノシャップ岬のモニュメント

宗谷よりスッキリ綺麗な印象.

宗谷岬モニュメント
オホーツクラインの宗谷岬側入り口
猿払村道エサヌカ線

冒頭の一枚と同じ場所.ここは是非行ってほしい.オホーツクラインを下り始めて割とすぐ,猿払村に入ったところです.

クッチャロ湖半

浜頓別町まできて余裕があれば寄ってみるとよいかも.なお,屈斜路ではなくクッチャロです.

あとヒグマが出ますエサヌカ線も普通にヒグマが出るらしいので車外に出るときは気をつけて.

道東・オホーツク地方(雄武町紋別市網走市斜里町)(オホーツクライン)

オホーツクラインも基本的には走りやすい道です.ただ迂回路や町もほとんどないため,前方に低速車両がいると流れているけれど渋滞チックになります.焦らずゆっくりと.追い抜くときは慎重に.
紋別や網走は冬には流氷がきますしその流氷破砕船の基地があったりとユニークです.そしてサロマ湖能取湖(のとろ湖)をどう周遊するかもポイントです.ぼくは素直に海岸線に沿ってできるだけ走る方針で.

紋別
湧別町 運動公園前
サロマ湖近くの竜宮街道

ここにも背の高いあいつがいます(エゾニュウ).

サロマ湖 第一湖口付近
能取湖 西側湖口付近
能取岬 網走公園線76号
能取岬

能取岬から見える陸地は知床半島です.

あとヒグマが出ます.

道東・知床半島斜里町羅臼町)(天に続く道・国道334号線=知床峠

斜里町から羅臼町へは知床半島の横断になります.ただし,知床半島国定公園であり車が通れる道路は整備されていません.山越えにより知床峠を越えて羅臼町へ抜けます.
道すがら日本で最も長い直線道路を謳う「天に続く道」(斜里町)や知床五胡などがありますので,ぜひ寄っていきましょう.
知床峠はいわゆる峠ですが,道も綺麗ですし難易度の高い峠道ではありません.どちらかというとヒグマが通せんぼしてくる方が危ない.オープンカーの人とかはヒグマ見かけたら止まったり近づいたりしないように.ヒグマは法定速度で走れますしあっという間に間合いを詰められます.

斜里町 天に続く道
知床五胡

知床五胡には電気柵つきの高架がかけられていますのでそちらを通ればヒグマなど気にしなくてOK.ただし地上を通るルートは事前に講習を受けて臨む必要もあります.ぼくは3歳の子供もいるので高架だけで.

知床峠

写っている山は羅臼岳.ちなみに気温も低いです.関東で40度超えとか騒いでいた日に,知床峠の気温は13度.娘よ,寒くないのか….

羅臼国後展望塔

知床峠を下って割とすぐのところにあります.天気が良ければここから国後島が見えるのですが….
ところで,道東にくると「返せ北方領土」の看板が増えて,やはり大きな国際問題なのだなと実感いたします.知床峠にも北方領土に関する地図などが掲載されていました.

ヒグマがまじで出ます.

道東・根室地方(羅臼町根室市)(国道335号線・国道244号線・国道44号線道道35号根室半島線)

羅臼町から標津町を抜け根室に向かいます.海岸線マスターは迷わず根室湾に生えるアホ毛こと野付半島に向かいましょう.

根室アホ毛 野付半島

また根室半島の付け根にある風蓮湖も周り甲斐があります.こちらも道は例によって綺麗なのですが,途中からオフロードになります.行かない方がよいでしょうが,乾燥路かつ4WDなら普通にいけます.途中砂州もとおるので,2WDだと埋まります.(実はいったんですよねー,あぶなかった)
さて,日本最東端,根室半島の突端である納沙布岬(ノシャップ岬ではありません)にもいきましょう.道は綺麗なのですが,かなり寂れてます….

野付半島
風蓮湖
納沙布岬

ヒグマは出るかもしれません.

道東・釧路地方(浜中町釧路市)(道道142号根室浜中釧路線・道道123号別海厚岸線・国道44号線

根室から釧路にかけては海岸線を走るズバリな国道がありません.道道を乗り継いで海岸線沿いを走ります.
景勝地は霧多布岬・霧多布湿原釧路湿原でしょうか.釧路湿原は釧路の北側に位置する大湿原ですが,道中ダベりすぎて回る余裕なく断念しました.
見に行けなかったのですが,太平洋側には大戦中のトーチカ群が遺っており見応えがあるのだそう.誰も保存していないので朽ちる一方だそう.
釧路に宿泊しましたが,末広歓楽街という大きめの歓楽街があります.平日でも炉端焼きなどは満員だったため,事前に予約などしたほうがいいかも.

根室浜中釧路線 フレシマ湿原西側付近
霧多布岬

あーあ,晴れていたらなあ…

霧多布湿原 琵琶瀬木道

道路脇駐車場から歩くだけなのでお気楽湿原観光にどうぞ.木道入り口にカフェがあります.

ヒグマは出るかもしれません.少なくとも厚岸町の内陸に少し行けばOSO18という奇行種のヒグマがいることが知られています(22年9月現在).

道東・十勝地方(浦幌町広尾町)(国道38号線国道336号線・道道1038号直別共栄線・道道1037号広尾大樹線)

十勝は地図上は綺麗な海岸線に見えますが,意外と海岸すぐそばを通る道はなく森を走行するシーンが多いのです.また,この地方の海岸線は夏場気温が上がらず霧もかかりやすい特徴があります.ぼくもこの地方を走行していてカラっと晴れた日はありませんでした.
当初は国道38号線が海岸より,途中で国道336号線が海岸寄りに分岐するためそちらを走ります.しかし国道はやや内陸よりを走るため,道道1037号線のように海岸寄りの生活道路(農道)を活用するようにしましょう.このあたりは事前の計画が必要です.

浦幌町 直別共栄線 昆布刈石付近

昆布刈石展望台というのもあるんですが,道道から先はダートになっていてあきらめました.人が少ないところはマジ気をつけた方がいい.

広尾町 東側

広尾町の中心街から北北東10kmくらいの地点です.

広尾町 黄金道路

広尾町を過ぎるとまた海岸線が複雑になり覆道・トンネルや奇岩が増えてきます.まってました.ちなみに,この写真はほとんどえりも町.写っている山を通過するとえりも町です.

ヒグマは出るかもしれません.

道央・日高地方(えりも町日高市)(国道336号線・道道34号襟裳公園線)/道央・胆振地方の一部(むかわ町→苫小牧)(国道336号線)

広尾町を抜け,えりも町に入ると台風の訪問先襟裳岬が近づいてきます.海岸線も道南や道北ほどではないにしろ複雑な感じになります.テンションがあがってきます.えりも町中心街はえりも町西部にあるため,国道は内陸をショートカットしてしまいます.道道34号線に乗り換えて襟裳岬に向かいます.
襟裳岬には立派な観光施設があり,また「風の館」なる博物館も併設されています.博物館にある襟裳岬の強風を体験するアトラクションが子供にバカうけなので,子連れの場合はぜひ.ゼニガタアザラシを観察するための無料のフィールドスコープもあります*12

ぼくは襟裳岬が最終宿泊地だったため,ここから苫小牧まで走破すればフェリーで帰宅です.ラストスパートなのですが,天気が悪く写真は全くなし.そして道中も天気も悪いこともあって,えりも町から先は正直普通….
苫小牧に入ると突然道が広くなり,積み卸しの大型トラックが急増します.道がやたら広いのと,右折レーンはないので気をつけて走行しましょう.

えりも町 襟裳岬手前10kmぐらい
襟裳岬
新ひだか町付近
苫小牧港の対岸からさんふらわあを臨む
苫小牧港

ヒグマは出るかもしれません.

総括

3/4週ですが,はっきり言うと日本海側・オホーツク海側は地形的・極地的な見所が多く,太平洋側は湿原などはあれど見所も少なく,マンネリ化しがち.いずれも海岸線であればどの道も綺麗に舗装されていて広いため運転にはまず困らないでしょう.運転が好きだからというのもあるでしょうが,よく聞く「似たような景色ばかりで飽きてくる」は全くなかった.実際雰囲気は似ていても少しずつ違った景色にもなるので事前に地質傾向や景勝地を勉強してから行けば各所の違いを楽しめると思います.太平洋側は…たしかにちょっとつまらないかもしれない.

また,ヒグマはややジョークですが,道北・道東では頻繁に鹿とキタキツネを見かけました.道民には分からない感慨かもしれないですが,関東民からすると「ああ北海道にいるんだな」と実感する瞬間です.
動物注意の看板(それこそヒグマ出没も)も頻繁にありまして関東よりも実際にそういった動物が車道に現れるケースが多く,実際に鹿が飛び出してきて轢きそうになる一幕もありました(迷い牛も見た).知床峠では頻繁にヒグマが出没し,ぼくらが通った一週間後に同じ場所で車にヒグマが手をかけるといったニアミスも起きていたようです.関東と同じ感覚でいることは危険なことのように感じます.

www.youtube.com

【番外編】東北道

行きしなだけですが,東北道も.
青森港から函館港に渡る場合は,青森中央ICで降りておそらく青森市内で一泊することになるでしょう.
東北道は基本的に道は広く難所らしい難所はありません.問題はその距離で,関東から青森中央ICまではおおよそ700kmあります.半日かけて移動することになるのですが,普段からどれくらい長距離になれているかにかかっています.ぼくは車で関東から九州まで帰省したりもするのですが,関東からだと岡山あたりがおおよそ700km.ちょうどその頃仮眠をとりたくなるので,ぼくにとって長時間休憩なしでいける限度がおおよそ700kmなんです.結論をいえば,名古屋・関西など難所を通る西進と違い東北道はずっと穏やかな一本道で走りやすい.意外と大きな疲れもなくいけるんじゃないでしょうか(過信は禁物ですが).
それでも,仙台手前が中間距離になるので,岩手東北でけえ!とは思うはず.

ガソリンスタンド

北海道海岸線のガソリンスタンド事情を書いておきます.
都市部かどうかにもよりますが,基本的に田舎はガソリンスタンドは夕方に閉まります.また半分くらいのガソリンスタンドは土日祝日休みます.彼らは個人商店の性格が強いのです.
エネオスなどもありますが,ホクレンやオカモトなど関東にはない小売りチェーンも数多く.有人・セルフともカードが使えなかったことはないですが,念のため多少の現金は持ち合わせた方がよさそう.ただ,関東の田舎のガソリンスタンド事情よりは良さそうな気がします.
北海道は基本渋滞知らずなので,よっぽど変な車でなければ燃費的にも一日一度入れておけばよいでしょう.
ん?…EV…?FCV…? (゚⊿゚)シラネ

沿線の物販の概況

道の駅もそれなりにありますし,なにより北海道での強い味方,コンビニ「セイコーマート」があります.九州民のポプラや北関東民のセーブオン的ポジションですが,北海道における版図は半端ないです.コンビニとありますが,コンビニとスーパーの中間で,ちょうどいい感じです.そして,なによりQRコード決済やICカード決済が進んでいて,立ち寄ったセイコーマートでは一度も現金を使っていません.ただし,やはり24時間営業というわけではないので,いつまで開いているか事前に確認すべきでしょう.

天候

旅の途中の天候不良はつきものですが,出来れば翌日の天気ぐらいは予測できるとありがたいということで,Yahoo!天気とWeatherNewsアプリを使いまくっていました.もちろん関東でも使っていたのですが,なんだか「関東より当たらない」です.特に霧雨のように降水量は0に近いが降っているというような予報はほぼ当たりません.あれ,関東は平地だし,レーダー配置しまくりなせいで異様に精度が高いだけなんじゃないかという気がしています.北海道海岸線は山に接しているところが多く,この手の雲量や降水レーダー・予測はあまりあてになりませんでした.
また峠を越えると突然天気が変わります.積丹半島宗谷岬でもそうでしたが,半島を通り過ぎると天気が変わったり,知床峠のように峠を越えた瞬間天気が悪くなったりということは頻繁にありました.これは北海道がどうこうというよりは地形的にやむなしなところではありますね.

車の準備

ポンコツ車で行きたい人必見(笑)

事前整備・点検

ほんとちゃんと点検していきましょう.自分で整備している人はいいですが,2年ごとの車検しか受けていない人は,事情を伝えて行きつけのディーラーなどで点検を行うべきです.
ぼくは15周年の休暇で北海道に行きたいとずっと計画していたため,この春からラッシュで予防整備をしてきました.普通の国産車であればそこまでしなくてもいいと思いますが,普段から故障がちであったり,どう整備されてきたかが分からない中古車など不明点があれば点検に出すべきです.
どうでもいいけれど,↓はぼくの修理履歴.
minkara.carview.co.jp

ちなみに,道の駅上ノ国もんじゅでは,沖縄から軽自動車でやってきていた家族がエンコしていました.おそらく彼らの旅はあそこで終わったのだと思います*13

北海道往復は3~6000km.いらぬトラブルを起こさぬように,できる限りでいいので準備しましょう.走行中も定期的にオイルの状況や冷却水の減りなどを確認するようにしましょう.

ぼくはクラッチまで変えていった

忘れ物注意

当たり前ですが,車検証・免許証は忘れないように.フェリーに乗るときに確認されますので,忘れてきたらどうぞ関東へお帰りくださいになります.
また,任意保険,入ってますよね?知らない土地での事故は交渉もしんどくなりますので,間に入ってもらうために任意保険にはいっときましょう.保険会社の連作先カードとか証券番号とかも持ってきましょう.

エンコしたときのシミュレーション

むこうでエンコしたらどうするか,は対策をするかどうかはさておき,ある程度どういうオプションがあるかは調べておきましょう.
事故どの補償は任意保険などに頼るとして,旅行を継続するためになくなったアシをどうするかや,故障した車をどこで修理しどこでどうやって引き取るのかなどを考えなくてはいけません.
ここでは詳細は論じず,観点のみ記載しておきますので参考に.

レッカー

事故が起きたとき自走しない車両を現場から移動させる手段が必要です.大きくJAFなどのレッカーや任意保険に付帯していればそのロードサービスを使うことになります.
しかしいずれも基本的に100~200km程度が限度なので,道内から車両を外に出すことは難しいでしょう.
ただし,任意保険によっては事故により生じた損害を広く補償する付帯サービスもあります.たとえば30万円まで事故に関連して生じた損害を補償するとなっていた場合は,車を関東まで移送する費用を含んでくれる可能性があります.このあたりは契約書をよく確認しましょう.

レンタカー

なくなったアシをどう作るか,です.これはおそらく任意保険の付帯サービスに頼るしかないでしょう.レッカーの項とおなじく,損害補償による追加の宿泊や移動手段の確保です.こちらも保険内容を熟読しましょう.

修理

メジャーな国産車であれば,札幌など大都市に移送すれば修理はできるでしょう.どの程度修理に時間がかかるかは程度問題ですが,軽微な部品交換のみで直るものなら数日で修理できる可能性もあります.(国産車の部品流通はすごい.)板金的なものだと,旅行中には終わらないと思われます.素直に関東まで移送する方法を考えましょう.事故による修理だと旅行中には難しく,不具合であれば旅行中になんとかなるかも?くらいの感覚です.

メンテナンス用品

旅行中,愛車を大事にするためのメンテナンス用品も持って行きましょう.

虫&鳥糞対策

夏の北海道にも虫が居ます.スピードが出ますので,フロントは虫の死骸だらけです.車体に虫を貼り付けておくと塗装・板金的にもよろしくない.コイン洗車場に投げ込むのもいいですが,車用のウェットティッシュを持って行きましょう.大量に.

ウォッシャー液

ウォッシャー液,足りなくなります.おそらく2,3回は補充することになります.なぜって虫を含め汚れが大量に付着するからです.オキニのがあれば邪魔かもしれませんが持って行きましょう.ぼくは予備を少し歯科持って行かなかったため,根室で買い足すことになりました.

その他

ポンコツ車の人は,水やオイルが漏れたり減ったりするかもしれません.普段の点検でそういう傾向が分かっている場合は,どこかで補充するか持参するかを検討しましょう.ぼくは水1Lとエンジンオイル1Lを持参しました.

道中の体調管理

北海道と関係なくですが,道中の体調管理は重要です.持病薬などはもとより,車ならではのトラブルもあります.眼精疲労や肩凝り,腰痛などの対策です.慣れないことを長時やるわけですから,十分準備しましょう.目薬やサロンパス的なものも持って行くといいですね.ただ,皮膚炎が起きる人もいますので長時間貼っても大丈夫だったもとのとか,実績のあるものを使いましょう.

ぼくが向こうで困ったのは,左足裏の痛み.すなわちクラッチ操作です.北海道にいく直前にクラッチを変えてしまい操作が重くなってしまったんで,3日目くらいについに足裏が筋肉痛になってしまいました.

その他

オープンカーについて

オープンカー最高!北海道に行くためにオープンカー買ったといっても過言ではない(というのは少し言いすぎか).
北海道とはいえ盛夏は30度を超えてきますが,湿度が低く木陰に入れば快適.そう,オープンで直射日光はさすがにつらいのです.
服装としては,帽子はやはり欠かせません.メッシュな通気性のよい帽子がよいでしょう.風に飛ばされるためあごひもなどの対策があるとベストです.
また,気温が25度を下回ると寒いです.オホーツク地方や知床では余裕で25度を下回るので,寒くてオープンに出来ないシーンが出てきます.ウィンドブレーカーなどの風を通さない素材の上着を一枚持参しましょう*14
超日焼けします.UVカットは必須.

運転のつらさ

普段から関東で300km/日運転しているような人なら,北海道沿岸部はむしろ楽と感じるのではないでしょうか.景色が変わらないのが辛い説もありますが,それは人それぞれですし,睡眠不足にならぬよう体調管理をしっかりしていれば全く問題はないと思います.

幼児は無事だったか

今回は5歳♂と3歳♀の子供を連れて行きました.普段から車に乗せて長距離旅行をしていることもあり,車酔いにも強く,今回も大きなぐずりはありませんでした.何を言いたいのかというと,子供が普段から車慣れしているかどうかが重要ということです.子供にとって車内は退屈です.うちの子はその退屈の中で遊ぶのになれています.子供の気質がどうかを事前に判断しておくことが重要かと思っています.

ちなみに,子供を喜ばすための手はいくつか考えていました.たとえば,子供が好きなガチャガチャをショップでまとめ買いしておいて,宿に入ったときに部屋の隅に一つだけおいておき,次の宿に行く楽しみを植え付けるなど.

そんなこんなもあって,最後まで大きなぐずりはなく完走しました.子供たちもまた北海道に行きたいと言ってくれています.

新型コロナウイルスについて

行っていた時期,2022年7月末~8月初旬は,コロナ第7波のピークでした.道民には申し訳ないながら,コロナが少ない地方に逃げた格好になりました.(数ヶ月前から行く日は決まってましたけどね)
マスク手洗いうがいなどは基本として,基本的には宿の個室に風呂があれば大浴場には行かないなど,大人数と接触をしない対策をとっていました.あとは,人が多い屋内観光地も極力避ける.この人が多いの線引きが難しいのですが….
結局北海道では健康そのもの.

まとめ

後半とりとめもなくなってきましたが,北海道の海岸線を夏に巡った記憶をメモしました.3/4は回ったので残りは1/4.来年からはフェリーに子供料金がかかりますしどうするか分かりませんが,苫小牧から函館に向かうか,今度は内陸も攻めるか悩ましいですが,いったん北海道海岸線一周計画は一段落にしようとおもいます.

*1:まとまった休暇がとれた.勤続15年おめでとう的なやつ.

*2:休暇が尽きた.

*3:今回は子供がノーカンなのでフェリー代が安く見えています.小学生~はカウントされるようになるので,フェリーの値段も上がっていきます.

*4:事前に何を聞かれるのか別日で予約入力を途中までやってみるのがおすすめ.

*5:さすがに海岸線一周ルートでは熊は(知床以外では)出ませんが,鹿やキツネは出てきます.

*6:道外とか札幌ナンバーの車が妙なところで左折するんで,面白がってついていったら,やたら海岸ぎりぎりの道路を攻めていたりするのを発見するんす.

*7:イマドキのハイブリッド車は燃費もいいですしね.EVとかFCV(水素燃料電池車)はやめとけ(笑)

*8:どちらかというと知床は熊とか濃霧とかに気を遣った方がいい.

*9:余談ですが,昭和末期頃から豊浜トンネルの天井には人の顔のようなシミが出るという怪談本がありまして,事故が起きたときそれを思い出しました.シミ=水分がしみ出ているということだったのかもしれません.

*10:エゾニュウ??Google画像検索ではジャイアントホグウィードと出ますが,さすがにそれはないと信じたい・・・猛毒

*11:不思議なことに,稚内駅付近で,いつのまにか宗谷サンセットロードから宗谷ヒストリーロードに変わっている…違う名前にするならサンセットはノシャップにしてやればいいのに

*12:有料の望遠鏡は使っちゃダメ.日によるけれどそそんな短時間で見つけられないし,ちゃんとしたフィールドスコープがあるのでそれをつかったほうがよい.

*13:直進でゆっくり進むだけでカシャコンカシャコンフロントからタイヤの回転に応じて異音がでていたので,たぶんトランスミッションかドライブシャフトの故障です.JAFを呼んで修理に出すように忠告したけど,その後出発したみたい.どうなったんだろ.

*14:ウインドブレーカーはツルツル素材なのでシートベルトから抜けやすくなります.子供に使うときは気をつけて.