大河ドラマ 功名が辻の最終回でした．
最終回はちょっと尻すぼみだなぁ．
というか，最終回，
一豊様「ちよーちよー」 千代「だんなさまーだんなさまー」
とかいってるだけ．
まぁ，畳の上で死ぬ武将が主人公*1になっている歴史ドラマでは，こういう終わり方が精一杯かもしれないですが．
ストーリー上気になったのは，大阪冬の陣はあったのに，夏の陣がなかったということ．あれをみたあまり歴史に詳しくない視聴者は大阪の陣は1度しかなかったと思っちゃうぞ．あとで夏の陣ときいて，なにそれ?とかいいそう．私は，「あれ，冬の陣で淀殿と秀頼さまが死んでしまったぞ?」と思ったのでした．しばらくしてから，「あ，夏の陣は省略ね…」と気づいた．こういう中途半端は良くないと思うんだ．
まぁ，全体的には昭和コントで割と楽しめたと思うので，よかったと思いますよ．
さて，来年は風林火山ですね．
主人公は山本勘助晴幸．この人物，武田信玄の軍師として知られ，信玄に多くの戦略を授けたとされています．だけど，4度目の川中島の戦いでキツツキ戦法*2を提案したものの，見破られ，責任をとって突撃死．
ところで，山本勘助が武田信玄に使えていたのは晩年だけで，それもちょっとだけ．きっと大河ドラマではすべてがフィクションとなる青年時代もやるんですよね? なのに，晩年に使えた武田信玄の「風林火山」をタイトルにするのは良いのでしょうか．それとも，本気で晩年だけやる気でしょうか．
正直なところ，私は，ほとんどがフィクションの歴史ドラマはあんまり受け付けなかったり．新撰組もそうだったし，そもそも山本勘助は存在すらほとんど否定されている．武田信玄の一代記である甲陽軍艦に名前だけでてくるから，それかな?というくらいの曖昧さ．しかも，甲陽軍艦は，原著は高坂弾正忠昌信が記したが，江戸時代に編纂されたもので，古文書としてあまり信頼できない．こんなあやふやなものを主人公にしたら，よっぽどドラマ部分が良くないとみる気がしなくなってしまう．
個人的には，島津義久とか，最上義光とか，真田昌幸とかやってほしいなぁ．などと思っているのですが．
あ，三つ鱗・北条五代みたいなのもいいかも．
