そろそろおうちのPCのメモリが少ないことに気づきまして,増設することにしました.とはいえ,旧時代の メモリ ですから,Yahoo! Auction で落札することにいたしました.
私は,9,000円を投入して,最高入札者になりましたが,その後不可解なことが起きました.あるユーザが9,001円の入札を行い,直後にそのユーザは出品者から取り消されてしまいました.
ここで,ハテナな事が二つ.
- 9,001円などという半端な入札ができるのはなぜ? 入札単位は250円なのでは?Yahoo! Auction はセカンドプライスオークション*1ですから,9,250円入札のはずなのです.それとも同額入札だと +1円とかになるのかな?
- 取り消しのせいで,私の予算がばれてしまい,公平性がなくなった.これはセカンドプライスオークションにおける取り消しのためです.根本的に欠陥.
# 前者は私が無知なだけかもしれません.そもそも250円単位というところが嘘かも.
世の中には,次のような汚い手もあるそうです.これは,入札者の予算を把握しつつ,しかも同じ商品を二つも買わせるという高級テクニック.
- 出品者が2つ以上のアカウントで同種商品A, Bを出品する.
- ある正直な入札者がその片方Aを落札すると,自身で一般落札者を装い最高入札を行う.(この時点でシステム上に表示される商品Aの入札額は正直な入札者の入札額に相当するため,正直な入札者の予算は把握されてしまう.)
- あきらめた正直な入札者は他方の出品物Bの入札を行い最高入札者となる.
- 出品者は商品Aの最高入札(出品者のなりすましユーザの入札)を取り消し,正直な入札者を商品Aについても最高入札者にしてしまう.
- 正直入札者は商品A,Bとも落札せざるを得ない状況に陥る.(キャンセルはマイナスポイントですからね.)
かのような結託攻撃が容易に成立する,大変怖い世界ですので,いろいろと考えてしまいます.
ちなみに,私の予算がばれたことはなかなか興味深い.なんたって,エスティメート(最終落札額の予想)する材料が増えたわけです.
セカンドプライスオークションでも,ファーストプライスオークション*2でもイングリッシュオークション*3でも,出品者のもうけの期待値は変わらないということが Auction Theory で明らかにされていますが,セカンドプライスオークションで一部入札者の予算が開示されてしまった場合でも,この等価性は成立するのでしょうか?
まぁ,Yahoo! Auction の場合はそれ以前の議論になりますが.なんたって,下げ入札可能*4!!
さて,今回の出品では,ひょっとすると悪意のある出品者がなりすましユーザとして,私の予算を調べていたのかも知れません.そうしますと,直前にまたもやなりすましユーザで8,750円などの額を入札されてしまうと,私が不当に高値で落札されてしまうわけです.入札額を下げておいた方がよいかもしれません.