ThinkPad X61 と Intel Centrino ではまった

私の使っている ThinkPad X61 (7673-7AJ) の内蔵無線LANが中国製のうんこデバイスだからなのかロスだの化けだのやらかすので,Intel Centrino Advanced-N WiMAX 6250 に変更しようとしたのですが,久方ぶりに激しくはまりました.

おさらい

この記事を読んでいる人はすでにご存じでしょうが,最初から ThinkPad に内蔵されているカードと Centrino をただ交換しても起動しません.いわゆる 1802 エラーという,BIOSのデバイス認証によりはじかれてしまいます.
これを攻略するには,主に次の二つのやり方があるそうです.

これにより,とりあえずは 1802 エラーだけは避けられるようになります.
しかしこれだけでは,まだWiFiすら使えません.Centrino の 20ピンからの情報が邪魔をして WiFiカードとして認識するものの,WiFi-ONにできない問題があるのです.有名な回避手段はポリイミドテープのような耐熱かつ絶縁可能なテープで20ピンをマスクすることです. ThinkPad X61 だと,カードを挿したときの裏面,左から10ピン目がそれに対応します.ピンアサインはこのへんを参照.
ドライバのインストールなんかは,こちらが詳しい.
おめでとう,これでとりあえずは WiFiを利用できるようになったはず.

そうは問屋のおろしニンニク

ところが,これだけでは WiMAX がデバイスマネージャで認識されていないのです.うまく認識しないときのテクニック(というかあがき)をラストに掲載しますが,私はというと,いろいろやりましたがどれもダメでした.
Intelの最新版や,わざわざ拾ってきた東芝のドライバを適用してもだめ.そもそも,WiMAX接続ツール(IntelWiMAX ドライバ含む)をインストールするときに「WiMAXアダプターが接続されていませんがインストールしますか」みたいなアナウンスが出てしまう.これは明らかにおかしい.
最初は,空きスロット(右側)に20ピンマスクな Centrino を差すだけで無難にいこうとしていたのに,しょうがなく BIOS を焼き直したくらい.でもダメでした.正直5時間は悩んだかと.

ちょっと悲しい結末

BIOS メニューの Security にある I/O Port で Wireless WAN が Enable になっていないだけでした.
ここを変更したところ何事もなく WiMAX を認識し,基地局も見えました.

まとめ

WiMAX だけ認識できない…と悩んでいる人の多くはここに躓いているのではないでしょうか.意外とネットでは見かけない情報です.

うまく動かないときは

  • 1802 エラーが!
    • いじった BIOS を焼いてしまう.これが一番簡単ですが,リスク大.
      • 特に Windows 上から焼き込むと,正式版と異なり焼き込む BIOS がその機種に適合するかどうかチェックしないとか書いてあった[要出展]
    • 空きスロットに Centrino を入れる.
  • WiFi は見えてるけれどうごかない
    • 20ピンマスクのし忘れやマスクが外れちゃったのでは.
    • やったことないけれど,オリジナルのカードを元のスロットに残したままで空きスロットに入れると動く,なんて噂も.
  • WiMAX が動かない