白黒はじめました

New FM2 買った

どこから突っ込んで良いのやら,自分でも困るのですが,最近どっぷりとフィルムにはまっています.はまっているというか,沼っているというか….
とりあえず ニコン のフィルムの王道たる, New FM2 をマップカメラで買ってきました.理由は簡単で,

  • フルマニュアル機を一度使ってみたかった,
  • 比較的安価に「いかにも」なクラシックカメラを使えるという自己満足,

という形から入るわかりやすいスタイルです.

同僚から「見た目ですよね?」と言われたカメラ New FM2 .その通りさ!

New FM2 は84年に発売開始になったボディでして,フルマニュアルかつ(ほぼ)必要最低限の機能だけという simple is the best をモットーとしたカメラでして,それなりに評判がよいカメラです.
形から入るぼくですから,もちろん,フィルムは白黒にしたいと思います.

フィルムはロール買いする

ついぞ2,3週間前にフィルムを始めた人間にはハードルが高い事は重々承知しているのですが,ロール買いやってみたかったんです.
普通の人は,フィルムというと,24枚撮りとか27枚撮りとか36枚撮りのカートリッジ(マガジンとかパトローネとか言う)を想像すると思うのですが,コストを下げるには,ぶっちゃけ100フィート缶を買ってきて,自分で切りとってカートリッジに詰めるのがセオリーです.というわけで,100ft(30.5m)ロール買いしてみました.

Rollei Retro 400S です.
ISO400 のモノクロでは調べた限り最安でした.ケントメアとか他の安いフィルムは欠品だったのです.
早速詰めてみました.

あっさり書いていますが,大変だったんです.なにせ,ダークバッグという真っ暗になる袋の中に手だけを突っ込んで,フィルムを感光させないように,ロール缶からフィルムローダーというフィルムをカートリッジに装填する装置に移し替えるわけです.この Rollei Retro 400S の箱の中に,一体どのようにフィルムが入っているのか,さっぱり分からないわけです(装填し終わった今もよく分かってない).
分かったことは,Rollei Retro 400S は,

  • この箱の中に,黒いビニールの中に包まれてフィルムが入っている(つまり,この箱は説明書きにあるとおり,ダークバッグで開ける必要がある),
  • ロール状のフィルムの外周はテープで留められているのでバッグのなかで剥がす必要がある,
  • ロールの中心には穴が開いていて,そのままフィルムローダーの軸棒に差し込める,

ということでしょうか.
ロールの外周は感光部ではない,つまり裏側なので,多少ぺたぺた触っても大丈夫,くらいを意識して慌てずに装填するとよさげですね.ぼくはもちろん慌てましたが.

自家現像はじめました


自家現像まで始めてしまう始末!
現像液は Kodak D-76 の1:1希釈で,停止液はクエン酸 15g:1000ml希釈,定着液は Kodak Fixer 原液です.
現像: 10:30,停止 60sec,定着 5:00 で,それぞれ 20度でやっていますが,今のところ大失敗はないようです.ただ,ちょっと巻きはじめ部分が黒ずんでいるので,定着は短いかもしれませんね.

水切りにはドライウェルを使っています.

作例

PC への取り込みは,例によって D3200 + AF-S DX Micro-NIKKOR 40mm f/2.8G で接写して Capture-NX2 でトーン反転です.
というわけで,結局デジタルレタッチなんですよねぇ.いつもの手慣れた補正,手慣れたノイズ除去なわけです.ちょっとくらいネガがアンダーでも,レタッチの段階で増感とかできちゃうし,階調も調整できちゃうしで,アナログ感が完全消失です.うーむ.



最後のは色が付いているように見えますが,白と暖色の二値(モノクロ)画像です.つまり,黒と暖色を置き換えただけで,ちゃんと白黒フィルムから作ってますよ〜.