b-Walker for iPAQ NAVI

ずいぶん前ですが,hp iPAQ向けの音声ナビゲートソフト,b-Walker for iPAQ NAVIを購入しました.たぶん9月くらいだったと思います.
使用感とか,未だ書いていなかったので,書いてみようと思います.ま,例によってダラダラと書きますけど.

ところで,b-Walker for iPAQ NAVI は,hpとBeMapとhagiwaraとの間で取り決めがあるのかどうかは知らないのですが,iPAQ本体+hagiwaraなGPSレシーバ+mapソフトという構成です.10万円くらいします.今回,ハイパーコンセプションにて,hagiwaraなGPSレシーバとmapソフトだけで販売していたので,購入しました.

内容

使用感など

よく知らないのですが,音声ナビするPocketPCとして有名な,Mioとほぼ同一のソフトと思われます.音声ナビのできるPocketPCのソフトウェアとしては,現時点でほぼ最強なのでしょう.
できることはこんな感じ.

  • 音声ナビ(ただし,「何メートル先,左に曲がってください.」といったレベル)
  • 住所検索
  • マップコード入力
  • ヘッドアップ
  • マップマッチ
  • ルート
  • リルート

使用感ですが,まず,気になるのは音声ナビがちゃんと使えるのかというところ.結論からいうと,ほとんど役に立ちません.というのも,地図に載っている情報が少なすぎます.また,音声ガイドも実にチープ.
基本的に「○○メートル先,○○です」くらいしかいわないので,どこで曲がればいいのか全然わかりません.しかも,田舎道などで,国道を道なりに進んでいるとき,右側に農道のような脇道に分岐するときも,「100メートル先,左です」などと言ってきます.運転中など,いらいらしてしまいました.

また,基本的に動作はもっさりしています(PDAhx4700).もっさりしすぎていて,音声案内が5〜10秒くらい遅れている気がします.30メートル先…とかしゃべってることには通り過ぎているなんてザラ.
リルートをしてくれますが,リルートも遅いです.
リルートは,リルート開始時をスタート地点としてルートするということですが,リルート処理が遅すぎるため,リルートが終わったときには,スタート位置がずいぶん異なり,リルート結果が役に立たないことも多々あります.(そして延々とリルートを繰り返します.)

また,この怪しい動作に,HNT-GP01が一枚かんでいる気がします.
HNT-GP01は感度もよく,誤差も少なく測地してくれるのですが,市街地ではしょっちゅうロストしている気がします.つまり,GlobalSatのBT-338にはかなわないみたい.
静止した状態での測地はHNT-GP01のほうが良いみたいですが,少々誤差がでたとしても,しつこく測地を続けるBT-338のほうが好み.
この性質がナビソフトのほうにどう影響を与えているのかはわからないのですが,BT-338で動作させているほうが安定している気がします.(リルート連発が少ない気がする)
ちなみに,HNT-GP01のほうが電池の持ちも悪く,個人的にはBT-338さえあれば十分といった感じ*1

最後に,地図の精度は悪いです.ZENRINの道路情報(ベクトル)だけが載っているという感じ.

結論

結論からいうと,PocketPCでできる音声ナビなどたかがしているということでしょうか.車に乗られる方は,特に理由がないなら,素直にカーナビにしたほうがいいと思います.
例外的に,自転車にPocketPCを搭載して走り回る人にはお勧めかもしれません.上では結構ボロクソに書いていますが,それは自由に動けない自動車での話.自転車なら,リルートが終わるまで待ってやればいいわけですし,それほど気にならないと思います.ただし,自転車道なんて載ってませんけど.それと,音が周囲に漏れるとちょっと恥ずかしいかな….

おまけ

  • どこかで見かけた情報によると,本当にiPAQ以外では動かないらしい….aximとかではダメなんですって.
  • 設定で,「移動履歴を保存する」項目の,「○分間隔」の右側の空白を6回タッチすると,NMEA保存の項目が出現する.

なんで裏技とかあるんだろ.この情報はMioの情報サイトで見かけました.

*1:HNT-GP01は8時間くらいしか持たない.一方BT-338は20時間くらい持つ.ちなみに,構造もチープ.1mくらいのところから落としただけで中身が飛び出しかけました.ストラップとクリップがついていますが,ストラップは受信のことを全然考えていませんし,クリップはよく落ちる.この辺も,ちゃんと防具を兼ねた取り付け袋を用意しているBT-338のほうが良いと思います.