Vine Linux 4.2 CR を 5.1(無印)にアップグレード

mdadm を使って IDE(ATAPI)な HDD 2台をソフトウェア RAID1 構成していたのでいろいろと心配ではありましたが,結果としてうまくいきました.
Vine 5 からは IDE も /dev/sd* と表記されるので, 4.2 で /dev/hd* なデバイスは上手くアップグレードされてくれないんじゃないかと思いましたが,ぶっ飛んだときはそのときとおもって敢行.

  1. CD-ROM に i386 のイメージを焼き込む
  2. IDE な CD-ROM から起動して,md0 の /boot と md1 の / を既存のパーティションとして指定し,アップグレード(ちゃんとダイアログで出てくるから間違いようがない).
  3. 再起動して,何事もなく kernel 起動.でも,いろんなパッケージが動かない.
  4. apt-get update
  5. apt-get -f install
  6. apt-get dist-upgrade
  7. smartd が hd* で指定されているので,/proc/mdstat を見て,/dev/sd* に書き換え.
  8. modprobe.conf で ipv6 を無効にする.

びびったのは nslookup すら使えなくなっていたと言うことでしょうか.したがって,apt-get は最初動きませんでした.しょうがないので,/etc/hosts に source.list.d 以下で指定したサーバのIPアドレスを直接書いて,とりあえず解決. apt-get -f install 後は nslookup も復活するので,最後までうごくでしょう.
あと,Vine 5.x では IMAPd である courier-imap はデフォルトで ipv6 対応にされており,modprobe.conf で ipv6 を disable にしても正しく動きません.しょうがないので,courier-authlib と courier-imapVine のものを使わず,--without-ipv6 オプション付きで自前コンパイル&インストールで解決.あーめんどくさかった.
なお,courier-authlib の rpmbuild では,redhat-rpm-config がないとか言われましたが,rebuild --nodeps で切り抜けられました.これなんなんでしょう.それと,courier-imap は 4.8.0以降だと,build中に,

RPM ビルドエラー:
不正なファイル: ot/rpm/SOURCES/courier-imap-4.8.0.tar.bz2: そのようなファイルやディレクトリはありません

みたいな謎のエラーがでたので,4.7.0 にしました.面倒くさいので追求もせず.