ピンあわせとか

SIGMA Art 85mm F1.4 DG HSM for Nikon の調整について.
やっぱりというかなんというか,純正と違ってピントがぴったりということはないです.ぶっちゃけ,SIGMA レンズ買ってジャスピンだったことは一度もない(笑). 単焦点だから,ピンのずれがわかりやすいというのもあるかも?

85mm F1.4 はおもいっきり前ピンでした.被写界深度は前側のほうが薄いので,前ピンだとピントずれを実感しやすく,非常に気持ち悪い.(逆に後ピンは気づきにくい.)


先が工場出荷時の位相差 AF.後がライブビューに頼って合わせたコントラスト AF *1
最短撮影距離の 85cm 付近ですでにこんな感じ.

最近は SIGMATAMRON ではピントを自分で調整したり,レンズファームウェアを焼いたりするアダプタが売られています.
では,SIGMA 版のピント調整器 USB DOCK を使って調整します.


SIGMA USB DOCK for NIKON
ピント調整チャートは毎度 ここから借りてます.

全景

こんな感じで調整.

気になるのは AF の精度なんですけど,まあ,これは仕方ないですね.決して精度が悪すぎるとはいってませんが, f/1.4 はあまりに薄すぎるので時々気になります.
重要なポイントでは数発撮影するしかなさそう.そもそも開放のときくらいしか問題にはなりませんし.




50m 程度離れたマンションの壁です.
3枚目とかはコントラストが落ちていて,ピンが合っていないことがわかります.2枚目とかはぴったりです.

こんな遠景で開放つかわねーよ?いや,まあそうなんですけどね.

AF 精度はともかく,遠景・開放でこんだけ解像してるのはたいしたもんだなーとは思います.

さてさて,そんなわけで実用レベルまでピン調整できました! SIGMA Art 買って「あれ?こんなはずでは…?」と思った方は,まずはピント調整から始めましょう.

SIGMA USB DOCK ニコン用 878559

SIGMA USB DOCK ニコン用 878559

*1:位相差 AF が通常ファインダを覗いたときの AF です.コントラスト AF はライブビュー時の AF で,画像コントラストを最大にするようなアルゴリズムでフォーカスします.遅いですが,明暗くっきりな被写体だとコントラスト AF のほうが精度がよい.