孔健氏は日本でジャーナリストをしている中国の方で,中国と日本の関わり方についていろいろと興味深い著書を書かれている方です.
10年くらい前(まだ高校生だったかな?)「日本人と中国人,どっちが馬鹿か?」という本を読んで,えらく納得した記憶があります.中国人と日本人の性質をよく分析して,その上で上手に両者がつきあうにはどうしたらいいのか,といった題材でした.
今回執筆されたのも「なぜ中国人は日本人にケンカを売るのか」という,同種の本.今楽しく読んでおります.しかし,10年前の方がもっと中立的だったような気がする.単なる記憶違いの可能性も大だけど,「日本人は中国人の〜を見習うべきだ」といった言い回しが増えてるような.
そもそも性質が違うんだから,見習う必要はないし,見習うことなどできない.中国人が日本人を見習うこともまずできないだろう.見直すことや,理解をすることに意義は感じるのですが.日本は自分の国を守るためにも中国の環境保護のために力を貸すべき,とかあるけど,これについて「そのとおり!」などという日本人はそんなにいないんじゃないでしょうか? 中国人が日本をおそれるように,日本人も中国を恐れています.したがって,日本の援助が,中国でどのように生かされているのか,カネを含め,それらの内容が全て透明になっていないと,とてもじゃないけど信用できないのでする.じゃあ,私に代案があるかといわれると,何もないので,黙らざるをえない.
ちょっと中国色が強くなった気もするけど,中国を理解する上での良著.はやく読み終えたいものです.
ちなみに,私は中国という国に良いイメージは持ちませんが,仲の良い中国の友人は結構います.だからどうした,といわれても困るのですが.
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