「山口の徳山高専事件、性善説で見てはどうだろう」はどうだろうか?

朝方,落雷がひどく,WindowsPCでpptを作れない状況のため,つまらないことを書いてみる.どうでもいいけど,今日のお昼の発表まで間に合うかな?ppt….なお,今はUPS直下にあるLinuxマシンで書いています.WindowsPCはUPS直下じゃないのー.

こんな記事を見つけた.

【PJニュース 09月10日】− 山口県周南市の徳山高専生殺害事件。結局は、加害者の自殺死体発見で、その真相がわからない「事件」とされてしまうのだろうが、こんな見方もあるのでは、ないだろうか?それは、この事件は、単なる「無理心中」事件である。

 人が人を殺めるには、それ相応の理由が必要であろう。しかし、それが全てにおいて事件性をもっているかどうかは、難しいことである。現代は、すべてにその根拠や、理由がはっきりしてないと、認めないような風潮があるが、人に理解できないものや、解明できないものが、たくさんあることも事実ではないだろうか?

 事件だから指名手配、確かにそれも手段だろう。人が死んでいるのだから。といって、被害者は、常に善人で、加害者は、常に悪人という公式は、絶対にありえない。性善説性悪説、このどちらをとるかで、その見方は、根本的に異なってくる。過去の日本は、お人好しの性善説が多かった。いつの頃からか、性悪説が徐々に力を持ち、今では、当然のように罪を犯したものは、全てが悪人のような決め付けが横行するようになっている。

 裁判員制度の導入が、既に決定されている現在、このような性悪説主流の見方、考え方というのは、非常に危険といわざるを得ない。余裕がないといってしまえば、そうであるかも知れないが、徳山高専事件の場合、特に二人の間に、怨恨などの状況があったか、なかったのか、周辺への確認で、そのやり方は相当変わっていたように思えるのだが。

 つまりは、後追い自殺の可能性を大として、周辺の山狩りなどの捜査手段があったはずだ。しかし、ここで頭をよぎるのは、山狩りなどの捜査態勢は、人件費コストがかかり過ぎてあまりやりたがらない現実があるのではないかということだ。今の世の中、一枚むけば全てがコストなのだ。コストがかかる無駄なことは、極力さけるというのが、常識であり、一般企業だけでなく、官公庁全ての常識となっている。

 その現場に立ち会っている訳でないので、推測でしか言えないが、なぜ10日あまりの時間を事件的手配と捜査のみに終始して、その他の手段での捜査が行われなかったのはどうしてかの見解を、尋ねてみたい。事件の真相は、わからない。しかし、性悪説で全てを判断していくと、とんでもないことが起き、かつ、とんでもない世の中になるような気がしてたまらない。【了】

パブリック・ジャーナリスト 鈴木修司【愛知県】

どうして,性善説性悪説の二元論で議論してるんだろう.この人は.しかも,なぜそんな議論をしているのかがさっぱりわからない.
将来を嘱望されていた女性が殺され,多くの人が悲しんでいる.どうしてこんなことになったのか.という話なのに,加害者の男性を悪人と決めつけずに,善人と仮定して事件を見つめてはどうか? という不思議な議論にすり替えている.誰も加害者が悪人と言っていないと思うのだが.

どうやらこの人はなんとしても性善説性悪説の対立に持ち込みたいようだ.
「昔の日本人には性善説支持者が多かったが,最近では加害者=悪いやつという性悪説が主流.」とのありがたいご意見なわけですが,昔の日本人は性善説支持者が多かったかどうかという寝言はさておき,加害者=悪いやつという図式を生んでいるのはマスメディアじゃないんでしょうか? しかも、加害者=悪いやつ or いいやつ という切り分けが無意味ですし,そもそも,これと性悪説 or 性善説と何の関係があるのでしょうか.
まぁ,日本で陪審制度を導入するのは危険というのは同意ですけどね.理由は違いますけど.私の考えでは,日本人は周囲の意見(世論)に流される傾向が強く,間違った方向へ進みやすく,集団催眠のような状態になりやすいと考えているから.本当かどうかはわかりませんが,そんな気がしています.

さて,話を戻すと,この人はまた不思議な方向に話を進めている.
「(このライターさんのいう)性善説で考えれば,加害者男性は無理心中を考えている可能性が高いから,警察は山狩りをするべきだった.」だそうだ.どんな性善説だろう.
しかも,警察はコストのかからない捜査を好むと主張.本当かどうかはしらないが,ふつう,現時点で可能な捜査のうち,もっとも加害者男性を逮捕(保護?)する公算の高い方法を選んでるはずだ.なんなんだ,この一方的な決めつけは.

事件の真相は,わからない.しかし,性善説だの性悪説だので全てを判断していくと,とんでもないことが起き,かつ,とんでもない世の中になるような気がしてたまらない.

おまけ

この記事を書いた人はやっぱりちょっと変わっているらしいですね.まぁ,私もダメダメ♪な人なので,別にそれほど熱心に批判したいわけでもないのですけれども.
(参考: 雑記ワイルド:面倒くさい!でも馬鹿過ぎて見過ごせない - livedoor Blog(ブログ))