嫁は肺門型の原発性肺がんで,おそらく小細胞癌であるとの予測を立てられています.
原発性
なんというか,医療用語は本当に一見さんお断りの感じですね.ここでいう原発性とは決して「ぬーくりあぱわー」とかとは関係ありませんでして,どの臓器から発生したかを表しています.したがって,原発性肺がんとは,肺から発生した癌ですよ,という意味.
よくは知らないのですが,転移して発生した場合は原発性肺がんではなく,○○癌の肺転移とか言ったりするみたいですね.産地によって癌の特性は異なるため,処置が変わるんだそうです.そのため,原産地を知ることが重要なんだとか.
肺門型と肺野型
肺門型というのは,基幹・気管支周辺にできる肺がんです.一方で,肺の末端にできる癌は肺野型と言います.
肺門型は気管支に近いため,初期症状が咳・血痰や胸痛として現れることがあります.肺野型はなかなか気づきません.しかしながら,リンパ節などから離れているため,比較的バッサリと切除できたりします.
肺門だと,肺ごと切除(全摘出)になったりします.その後合併症とかもおきやすい.
なお,嫁は肺門型でありながら,絶妙な位置にあったため腫瘍が56mm超になった現在でも初期症状はありません.
小細胞癌と非小細胞癌
肺がんで怖いのは小細胞癌で,全肺がんのうち2割をしめます.こいつは急成長するのが特徴で,2,3ヶ月でセンチ単位で成長したりします.こいつは転移もしまくるので,切っても切りが無く,末期でなくても通常は抗がん剤治療になります.小細胞癌の中にも比較的相性の良い抗がん剤があるものと,ないものがあるそうです.肺門周辺にできる傾向にあり,煙草との関連を指摘されています.転移しやすい傾向にあります.
非小細胞癌は,成長が比較的緩く,末期でなければ外科手術&抗がん剤の併用が多いようです.
では嫁の癌は?
まあ,まだ造影剤CTの結果でみてるから,断定はできないけれど…という注釈付きで.
- 肺門型? ⇒ CTからわかる
- 原発性肺がん? ⇒ まだ血液等にも異常はなく,肺原産と思われる
- 小細胞癌? ⇒ 急激な成長ぶりから,たぶんそう
こういう良性腫瘍ってのは知られてないそうだから,まあ,たぶんこれだよーという感じの診察でした.
3月上旬にかけて,細胞を摂取して,病理検査を実施します.といっても,これは癌かどうかを見極めるのではなく,本当に小細胞癌なのかとか,その種類だとか転移のリスクだとかを調べます.
6cm弱サイズで小細胞癌であるとすれば,既にリンパ節や他の臓器に浸潤(隣の臓器を侵す)していると思われるため,ステージはIIIbと思われます.(末期の一歩手前)