肺癌日記を終了します

これからは悪性リンパ腫日記になります.

肺癌ではなかった

本日,急遽,虎な病院からお電話を頂きまして,「27日に病理判定結果説明の予定だったけど,早めに出たから聞きに来て」とのことで来院.(実は別件で来院予定だった.この話はまた後日.)
結論からいうと,肺癌ではなく,悪性リンパ腫でした.
ディスプレイに映っていた病理報告書をチラ見したところ,種別は,「Classical Hodgkin lymphoma」と書いてありましたので,古典的ホジキンリンパ腫で間違いなさそうです.
確定診断でよいそうです.

悪性リンパ腫とはなんぞや

悪性リンパ腫とは,血液・免疫系のがんでして,免疫系細胞が癌化する病期です.やっぱり抗がん剤治療や放射線治療をするのですが,リンパの腫れは物理切除しなくても,抗がん剤等で収めることができるケースが多いようです.
そして,肺癌と違い,末期であっても生存率が結構高いのがポイントです.
悪性リンパ腫は大別して,ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に分類され,前者は白血球系の不全で,後者は様々です.統計的には,前者のホジキンリンパ腫の方が標準治療が確立していて,予後もよい傾向なのだそう.ホジキンリンパ腫は日本人に少なく,悪性リンパ腫全体の10%ですから,(治療をはじめて見ないと何とも言えませんが)かなりラッキーと言えます.

嫁の悪性リンパ腫のステージ

肺癌ではないのですから,ステージを考え直さねばなりません.
呼吸器内科の先生は専門外だとしながらも,僕が想像しているステージ2a説に肯定的でした.
悪性リンパ腫のステージは,1〜4の4段階ですが,ステージ2まではリンパの腫れ(腫瘍)が横隔膜より上か下か(上半身か下半身か)に収まっていることを条件としています.
嫁の場合は,事前にPET-CTで下半身への転移は認められていないので,ステージ2以下であると思われます.
また,いわゆる「症状」(発熱や発汗や体重変化など)がなければ a,それ以外をbとします.
したがって,症状のない嫁は,ステージ2aと推察されます.
最終的には,再検査ではっきりすると思います.

予後はどうか

古典的ホジキンリンパ腫は,とにかく抗がん剤です.悪性リンパ腫というくくりであればステージ2aまでは放射線治療というのも視野にいれるのですが,こと古典的ホジキンリンパ腫は抗がん剤が標準治療です.
とくに,ABVD療法という抗がん剤を併用する治療です.これは,体験記とかを読んでみると,肺癌とかの抗がん剤よりつらそうではある.ただ,ホジキンリンパ腫にかかった人の70%超が寛解(がんの消失確認)に至っているため,完治にたどり着きやすいといえそうです.
悪性リンパ腫の見なし治癒の条件は,抗がん剤等による寛解ののち3年の再発なし,ですから,早ければ2017年末に完治する可能性があります.

「肺癌と思って間違いない」っていったの誰だ

日大の先生はひどいやつだと思います.

その他

それにしても,これって,やっぱり肺内の腫瘍じゃないんちゃうか.縦隔腫瘍ちゃうんか.縦隔腫瘍としてなら,悪性リンパ腫は結構できやすいイメージ.
いずれにせよ,セカンドオピニオンからすぐに入院を勧めてくれ,2週間で病名確定をしてくださった虎の門病院に感謝します.