功名が辻

ネタバレも含むので,見てない人は続きを見ない方が良いですよ.

旦那様,ついに決断

関ヶ原直前,ようやく家康に付くことを決断した旦那様(山内伊右衛門一豊).ずいぶんかかったね.
仲の良い三中老の帯刀先生こと堀尾茂助吉晴は早々に家康に付くことを宣言していたし,中村孫平次一氏は家康の上杉討伐時には家康に付くと決めていた.なのに,我らが旦那様は,三成が挙兵したので仕方なく家康に付くことに.
旦那様曰く

  • 義をとって石田様につくか,利をとって徳川様に付くか….

ずいぶん迷われた割には,

  • 三成が挙兵した.もう時間がない.
  • 毛利ほどの大大名がどちらに付くか,迷っている.
  • そんなんだったら,小大名である山内家はどっちについてもいいよね?
  • じゃあ,生き残る確率の高そうな家康につきましょう.

というちょっと情けない論理(としか解釈できない)でようやく決断.長かったー.一ヶ月くらい悩んでたんでないかい?
ちなみに,三つ目の「そんなんだったら,小大名である山内家はどっちについてもいいよね?」というのは,私が勝手に想像したもので,実際には旦那様は何も言っておりません.でも,ここに何もないと,なんの説明も付かなくなってしまうので.たぶん,こんな感じなんだろ,ってことで付け加えました(^^;)

ま,この話は非常に描写しづらいかもですね.旦那様は「誠実」をモットーに生きているというふれこみなのに,史実だとあっさりと豊臣を裏切ってるわけなので.
でも,これくらいのことでちぐはぐしたストーリーにしてしまうようじゃ,今後こまるんではないでしょうか.だって,これから,土佐藩で一両具足の武士を皆殺しにする予定なんでしょ.これはさすがに誠実じゃフォローできないぞ.あと,掛川城差し出しのときに,茂助の息子を裏切る話とか.

玉子の存在意義

たまごではありません,明智玉子(ガラシャ)さんのことです.
功名が辻では,よくわからないサブキャラクタが大量に出てきます.玉子さんもそのお一人.
今回は,三成挙兵に伴い,玉子さんの旦那様である細川忠興を屈服させるために,人質に取られそうになるお話.
ところで,なんのためにこういう無駄なキャラたくさん登場させてるんでしょうか.ちょっと思い出すだけで,過去には

などの無意味な準レギュラーキャラがいました.気づいたら居なくなってましたけど.彼らが旦那様や千代の後生や考え方に影響を与えるとかならともかく,そういうのも全くなし.ガラシャさんとか,こういう人たちを出しても,ストーリーぶった切りにしかならないんですよね.

ところで,玉子さんを「細川を滅ぼす元凶」と嫌っていた,細川藤孝(幽斎)ですが,最期に「玉子の死を無駄にするな!」とかなんとかかっこいいこといってた.なにか意味があって演技してるとかならおもしろいのだけど,きっとこれだけで終わりなんですよね.いったい何をやりたいの?