エンジンオイル交換をいつも下抜きでやっていましたが,今回は上抜きでの交換に挑戦.なぜなら,上抜き用のオイルチェンジャーが1900円だったからです.
手軽にオイル交換!手動式オイルチェンジャー 能力4L/分 容量6L
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上抜きのメリットとデメリット
上抜きのメリット・デメリットは他所でもさんざん紹介されていますが,おおむね下記の通りです.
- メリット
- ジャッキアップ不要(これが最大のメリット)
- たいていの場合は下抜きよりオイルがよく抜ける*1.
- ドレンボルトを取り外さないため,ドレンボルトのネジを痛めにくく,またミスによるオイル漏れも起きない.
- オイルをこぼしたりしにくい.
- デメリット
- 車種によりオイル量センサが干渉するなどの理由により,抜きホースが奧まで入らず交換できないこともある.
- 下回りを見ないため,オイル漏れなどに気づかない.
多くの場合は,上抜きの方が楽だしオイルもよく抜ける結果になるけど,車種によってはそもそも交換できないケースもあるということですね.
上抜き交換
さて,AE100 カローラ (5A-FE エンジン)ではどうでしょうか?
結論から言うと,上抜きの方がオイルはよく抜けました.はっきり言って楽ちん.しかも,5A-FE エンジンはボンネットから手を突っ込むだけでオイルフィルタ交換できちゃうので,エンジンオイル/フィルタ交換ごときでジャッキアップする必要はないと分かりました.
上抜き交換の場合,レベルゲージにホースを突っ込み,手動ポンプでオイルチェンジャータンクの気圧を下げてやることで旧エンジンオイルを吸い出します.しかし,ホースは細いので,冷えたエンジンオイルの粘度では吸い出すことができません.そこで,まずエンジンを暖機運転し,オイルを柔らかくしてあげます.マニュアルには5分暖機とありましたが,今は冬.10〜15分ほどアイドリングしてやりました.具体的には,オイル温度を60度まで上げます.ナニ,そんなのわからない? おおむね,メータパネルにある冷却液の温度が1/3くらいまで上がっていればOKです.
次に,エンジンを停止し,レベルゲージ穴にホースの先を突っ込みます.オイルパンに底突きすると,金属にぶつかった感触があるので,そこで差し込むのをやめます.車種によっては途中にオイル量センサがあり,奧まで差し込めないかもしれません.無理にホースをねじ込まないように注意! 5A-FE エンジンはオイルパンの底までホースを差し込むことができます.
ホースを差し込んだあと,手動ポンプをシュッコシュッコします.最初は勝手がわからないかもしれません.ポンプを引いたときにタンクの内圧が下がります.このポンプ引きにはテクニックが必要でして,力加減が悪いと途中でポンプがタンクから外れてしまったりしますが,ポンプが外れても片方向弁のおかげでタンクの内圧が下がったりはしませんのでご安心を.なかなかオイルが上がってこずに心配するかもしれませんが,1分もするとジワリジワリとオイルが抜けてきます.
私はいつもエンジンオイルを少なめに入れていて,LOW と HIGH の中間くらいに設定しているので,下抜き(フィルタ交換無し)ではいいところ 2.5L しか抜けません.でも今回の上抜き交換では 3L 抜けました.*2
つまり,下抜きより上抜きのほうがよく抜ける結果となりました.これは大満足の結果ですね.
後記
このエントリでは,「エンジンをある程度暖機をしてからオイルを抜く」と書きましたが,その後何回か交換していて「エンジンを十分に暖めてから,エンジン停止後10分後に抜く」方が効率がよい気がしてきました.
というのも,エンジンを止めてすぐは,エンジン内部に掻き上げられたオイルがなかなか降りてこず,抜くのに時間がかかってしまうからです.