まだスキーに行っているぼく

スキー板変えた

すごく今更なのですが,ショートターンの練習用にスキー板を一本買いました.中古ですけど.
ATOMIC の ST-7 160cm です.回転半径は11m.
今回はヤフオクゲットなので,モノ見ずに購入したのですが,結果から言えば体格にも合っているようです.
今までは,SALOMON の Aeromax T165 という回転半径が16m程度の板を使っていたのですが,パラレル大回りは出来ても小回りがほとんど出来ず,小回り専用の購入に至ったわけです.

新しい板では2日ほどすべりましたが,結果は上々で,以前よりもかなり早いペースでターンを出来るようになりました.一度だけ以前の大回り板に戻しましたが,こちらでも以前よりは小回りができるように.体をどこまで倒すか,足の使い方などが多少は良くなったようですね!いや,決して腐れ雪で上手くなったような気がする,とかではないです.2日の間に,腐れ雪,アイスバーン新雪全てを経験しました.(日中に,気温が+5から-5まで変動した日があったのです...)

スキー7年目にして,ようやく整地でそこそこ満足できる動きが出来るようになりましたので来年からは不整地にも挑んでみたいところですが,今年の残り1,2回は整地でしっかりと基礎を固めておきます.

ぼくとパラレルターン

ぼくがシュテムターンからパラレルターンに進化したときのメモです.誰かの参考になればよいな〜とおもって書いておきます.
まず,プルークボーゲン→シュテムターン→パラレルターン という進化形は間違っていると思います.
シュテムターンとは,ターンのタイミングで外足に体重を移し,加重の減った内足を外足に追従させて(引っ込めて)外足主体でターンする方法です.一方,パラレルターンは,ターンのタイミングで両足を重心の外側に出し,両足で雪面にエッジをかけてターンする方法です.つまり,シュテムターンとパラレルターンは根本的に違うターンだと思ってかかった方が良さそうです*1
プルークボーゲン→シュテムターンという進化は正しいし,プルークボーゲン→パラレルターンという流れも正しいと思いますが,シュテムターン→パラレルターンとは違うと感じています.これは色んな主張があるようですが,私の感覚ね.
私は,プルークボーゲンを2年目までに獲得し,シュテムターンを4年目くらいまでに獲得しました.それ以降はシュテムターンで(コブを除く)急斜面不整地を下ったりはしていましたが,パラレルとはほど遠い滑りをしていました.
閉脚カコイイ!と叫んで,閉脚にもチャレンジしてみましたが,閉脚状態だとターンのキッカケをつかめずに,転んでしまう始末.私は,ターンのとき足を一瞬広げないと(外足を作って加重をかけないと)ターンできないチキン野郎だったわけです.ピヨピヨ.
私がパラレルに向けて昨年(6年目)から取り組んでいたのは,下記の練習法です.

  • 整地緩斜面での片足ターン(例えば左足をあげて右足だけで右にも左にもターンしてみる)
  • やや膝を曲げて,膝を左右に倒して=両足のエッジを左右に傾けてターンのキッカケをつくる練習

プルークボーゲンとシュテムターンしか出来ない人は,片足ターンは恐怖です.特にあげた足と反対側に曲がる(例えば左をあげて右足ですべっているときに右に曲がる)のはなかなか出来ないものです.なぜなら,重心は完全に両足の外側にあり,遠心力だけでバランスを取らなくてはいけないからです.正直20回以上はコケました.しかし,一日終わる頃には利き足で何となくターンができるようになり,そのうち左足でも同じように緩やかな外側ターンができるようになります.
また,パラレルの基本は膝を柔らかくして,エッジを自在に雪に引っかけることです.膝を曲げて両足のエッジ(例えば,左足の親指側と右足の小指側のエッジ)を雪面にかけるとパラレルのイメージがしやすくなります.

前者の片足ターンが出来るようになると,だんだんと,どこまで重心を外に出しても遠心力でバランスできるか分かってくるようになります.この頃には,大回りのパラレルターンが出来るようになってきました.これが今シーズンの半ば(7年目).
今シーズンイメージしていたのは,上記に加えて下記のことです.

  • 積極的に重心を両足より内側に移す(両足を外に出す)
  • ある程度スピードを出すことを心がける.(多少スピードがある方が転びにくい)
  • スピードがあれば,足を外に出したときに,板がたわんですぐにターンが始まり遠心力が生じる=転ばない
  • ターンが終わって足が重心に戻ってきたらそのまま足だけ反対側に押しだして,重心を両足より内側にする(両足を反対側に出す)

この繰り返しを常にイメージしていました.
このイメージは最初から合ったわけではありません.下記のサイトを読んだときに感じ取ったものです.
スキーの理論
すごくいいことが書いてあります.

スキーの本質は不安定から不安定、一方にバランスの崩れた状態から
反対側にバランスの崩れた状態へと常に移り変わりながら安定状態を
保つことである。

不安定にならないように滑る方法が,プルークボーゲンでありシュテムターンです.しかし,パラレルは重心を無理矢理両足の外に放り出すことで不安定な状態を作り,その不安定な状況を回復するために(過度な)ターンを行い,結果として安定を通り越して不安定な状況を作り上げます.これを回復するためにさらに反対側に過度なターンを行い…という,左の不安定→右の不安定→左の不安定…とこれを継続するわけです.

さて,話を戻して,パラレルターンが出来るようになった!という判断は,下記の方法で確認できると思います.

  • パラレルっぽくターンしている最中に,外足を浮かせてみる.

本当にパラレルなら内足もしっかりと使っているはずなので,ターン中に急に外足を外してしまっても,それなりに滑れるものです.これが出来れば,少なくとも大回りのパラレルターンは出来てると言っても良いのではないでしょうかね??

と,ここまで書いて眠くなったので,小回り編はまた今度.
あ,そうだそうだ,片足ターンは気をつけてね.あれ,ターンに必死で,浮かせてる足を絡ませちゃったりするとケガするから.きっと絡ませて転ぶなんてことは1,2度はやると思いますけどね.スキー板のキズも増えます.

  • アイスバーンやでこぼこが多いときにはやらない.
  • 一定速度が必要なものの,不必要にスピードは出さない.
  • バインディングの解放値は少し下げておく.

慣れないうちは,ストックで雪面をひっかきながらやるといいかも.右足で右に曲がるとき,右ストックで雪面をひっかいて,ターンしやすくする&バランスを取る,とかね.

*1:外足だけに着目すればそこまで大きな違いはないのですが,重心を外足と内足の間に残すかどうか,言い換えれば内足すら重心の外に出すかどうかが大きな違いです.