スキー板のワックス掛け

インフルで死んでたし、大事な大事な会社のスキー旅行もすっぽかしてしまったぼくちゃん。明日は会社のスキー旅行にいっている連中(最終日)に一泡吹かせてやろうと、現地で「お!奇遇!」をやってやろうとおもいます。
実は、この会社のスキー旅行をもともと企画していたのはぼくで、最後の一週間でインフルにより泣く泣く同僚U氏に幹事の座を明け渡した。

さて、というわけで、今頃スキー板のワックス掛けです。ぼくはホットワックス派です。
ぼくもネットを徘徊しつつ、「実にいろいろなホットワックス掛けの流儀があるのだな…」と感心しきりなのですが、ぼくはいい加減なのでいい加減なワックス掛けを常としています。

はじめに

このエントリは、

  • 一応板もっている
  • でも別に競技やってるわけじゃなく緩いかんじ
  • でも板って滑った方がよくね?と思っている

くらいの人を対象としています。1/1000秒とかを争っている人の参考にはなりません。

道具

ぼくが持っているのはこんなの。
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といっても、

  • アイロン(スチーム穴無し、温度調節可能)
  • ワクシングペーパー
  • スクレイパー(でかいプラスチック定規みたいなの)
  • ナイロンブラシ
  • 馬毛ブラシ

があれば十分。最悪、ワクシングペーパーもいらないしね。
ワックス台もあればうれしい。

ぼくはこれを持っています。
あと、ワックス台とスキー板の流れ留めを跳ね上げておくバンドなんかがあるといいね。


ぼくは、他に、こんなのを使ってます。

初滑り〜厳冬期用ワックス (大中小サイズあり)春滑り用ワックス (大中小サイズあり)
マツモトワックス ストロングペーパー [ワキシングペーパー]

マツモトワックス ストロングペーパー [ワキシングペーパー]

ちょっと厚めでおすすめなワクシングペーパー。 (大中小サイズあり)
ワックスリムーバー。でも、これ、板にはほとんど使っていなくて、主にスクレイパーのヨゴレ落としに使ってます。

ワックスに詳しい諸兄諸姉はご存じだと思いますが、ベースワックスをした上に滑走ワックスを乗せるのですが、ちょう面倒くさがりやぼくにはマツモトワックス OVER THE BB がおすすめ。ベースワックスと滑走ワックスが最初から配合されてるので、こまめにワックス掛けすればベースワックス塗りを省略できるのだ。
モットーは、こまめに板整備はするけど、都度本気を出したりしない! というところ。

ワックスぺたぺた

さあはじめよう!アイロン温度はワックス指定の温度だ。ぼくは面倒くさいからいつも、その値+10〜15度です(笑)

まず、新聞紙をひいておく。新聞紙をガムテとか養生テープで繋いで、おまけに床とくっつけてしまうのがラク

ぼくの場合は、スキー板を事前にヒーターで人肌よりも少し暖かいくらいに暖めておきます。特にビンディングのウラを。
こうすることで、ワックス中、ビンディング付近で突然ワックスのノリが悪くなるのを防ぐことができます。
なぜって?ビンディングが冷たいと、アイロンでソールを暖めても全然暖まらないからですよ。

ぼくの持っている流れ留め固定バンド。

こうやって流れ留めを上げておきます。

ワックス掛け前の状態。

アイロンにワックスをあてて、ソールの上にぽたたたたーと垂らしておきます。

垂らしたワックスを薄く伸ばしておきます。事前に板を暖めておけば、キレイにワックスが伸びてくれるのですが、まあ、ここはいい加減でいいです。

トップの曲がっているところは、ワックスを垂らしたうえで、丁寧にアイロンをナナメにジックリと当てながら伸ばします。

トップが終わったら、ワクシングペーパーの出番。ペーパーにワックスをぼたぼた垂らします。板が十分に暖まっていれば、10滴もあれば十分かな。

ゆっくりとワックスを引きます。アイロン温度をペーパー&アイロンをなめらかに引ける程度に。

板を事前に暖めておけば、板一本あたり、2分〜3分くらいかなぁ?
暖めていないと5分くらいかかるかも。(ビンディングのところに時間がかかる。)

というわけで、ワックスを掛け終わった。この後冷却してスクレイピングに入ります。

スクレイピング

30分くらい放置してからスクレイピングに入ります。
この工程では板の上の無駄なワックスを落とす作業です。これやんないと、逆に滑らないのでサボらないように!


ぼくの持ってるスクレイパー(2代目)。これでごしごしします。

トップからテールに向かって板をこのように当てて引きます。
これ、実は逆方向に倒してからスクレイパーを引くと、ワックスがよく落ちるんですが、ソールにかなりの力をかけてしまいます。場合によってはソールごと削れます。ワックスに混じって黒いソールの粉末が…。とくに初心者用の板だと起きやすい気がします。
この作業をトップからテールまで、大きなワックス粉が出なくなるまで続けます。


ナイロンブラシをかけます。これで、スクレイパーで取り切れなかったワックスを掻き出します。
トップからテール方向へ、というルールを守っていれば、ごしごしやってOKです!

馬ブラシをかけます。
これもごしごしやってOK!
これをやったとき、ソールに色むらができるようなら、そこはワックスがちゃんと剥げていないので、スクレイピングをやり直してみるとよいでしょう。

最後に、フィニッシュクロスを持っていれば拭いてキレイに。まぁ、見た目の問題みたいなもんなので、だいたい落としておけばokですよ…。

できた!

板1セットで、スクレイピング作業は15分くらいかしら。


でも、ぼくはヨメのぶんまでやらなくてはいけない…。

つかれたよお。

まとめ

楽しいスキーのためにも、多少のワックス掛けはあってよいとおもいます!
うまくなれば、それこそ、(冷却期間を除けば)一セットあたり30分くらいなのだし、トライしてみてはいかがでしょう?
上記には書きませんでしたが、メモとして、下記を残しておきます。

  • スクレイピングは適当でいい。ブラッシングのときにワックスが残っていたら変なむらになるので、そのときわかる。それに、多少のこってたって競技やってるわけじゃないんだし、そこまでかわりませんって。
  • スクレイピングのとき、どうやって板固定しているかというと、実はヒザで押さえています。慣れると、これで全然イケるもんです。
  • スクレイピングがダルいときは、冷却期間を短くし、生暖かいうちに剥がします。なぁに対して違いはないって。
  • 板を暖める方法はいろいろあります。例えばこたつに毛布で来るんだスキー板を放り込むとか。(スキー板焦がさないようにね)
  • ベースワックス?めんどいので,ベースワックスと滑走ワックスがミックスされているマツモトワックス OVER THE BB を使っています.一応,リムーバーをかけたときくらいは ANT BB を一回かけてから,OVER THE BB してます。
  • 重ね塗りもやんないです。あれってオカルトに近いレベルだとおもう。ベースワックスと滑走ワックスを別々にかけるってところまではわからなくはないんですけどね。正直、ワックス掛けは宗教だと思うの。