20年ぶりのフィルム

親父の一眼レフを触って以来ですので,20年どころかもっと経っているとおもうのですが,フィルム一眼を入手しました.
使ったことがあるといっても,小学生とかそれくらいですし,当時はカメラの知識なんぞ全くなかったわけで,事実上初めてのフィルムカメラなわけです.正直知ってるのはフィルムの装填の仕方くらい.

F50 はこんなカメラだ


購入したのは,Nikon のフィルム AF 一眼レフ F50 の中古です.
Nikon F50 は94年発売というから,もう21年経過することになる.折しもうちの中古車と同じ年齢だ.
上の写真のレンズは元々持っていたヤツ.時代的にもピッタリ.

中古で購入.…ジャンクともいう(^^;
100円(税抜)でした.

驚いたことにハー〇オフのがらくた箱にあった割に AF もちゃんと動くし,フィルム装填も問題なかった.これは驚き.埃だらけ(カビなし)でしたが,ミラーとかをエタノールで吹き上げたら全然問題ないレベルに.

写り

肝心な写りはこんな感じ.


ネガは Kodak SUPER GOLD 400 とかいうフィルム.一本400円くらい.本体の4倍くらいの値段なんですがこれは….
現像はキタムラでやってもらいました.

F50 所感

使いにくい!こりゃ売れるわけ無いわ!
F50 ってダイアル無いんですよ.全部液晶脇のプッシュボタン.これをいちいち手探りで押さなければいけないわけですが,どれも触り心地同じで結局目で探すことになる.

ボタンは6つ並んでいて,一番左がメニュー,続く4つが汎用セレクタ,一番右がタイマー.
汎用セレクタは,左二つがシャッタースピード変更,右二つがF値変更に対応している.

メニューを押すと,プログラムオート,シャッタースピード優先オート,絞り優先オート,マニュアルを選択できるようになります.それぞれの切り替えは汎用セレクタを使うわけです.

これが一番ふざけんなな所なのですが,メニュー2度押しで,他のメニューが出てきます.これがわからずに,どうやって露出補正するのかだいぶ迷ったわけです.
未だによく分かっていないのですが,一番左のアイコンはなんでしょうかね…?謎です.→分かりました*1

次なる二つ目のは,AFモード変更で,AF-S/AF-C の切り替えです.
三つ目は,ISO 感度変更です.しかし,DXフィルム(フィルム感度をカメラに伝えるDXコードに対応しているフィルム)の場合は,ISOが固定されてしまいどうやって強制変更するのかが未だに分かっていません.→分かりました *2

一番右は露出補正です.探しましたよぉ.

Ai AF シリーズのレンズであれば,オートフォーカス使えます.しかし,どことなく甘いげな…?この個体だけ?フィルムの問題かしら?
あと,AF-S レンズでもフォーカスエイド使えるので MF 利用であれば難とか動きます.でも,フォーカスエイドジャブジャブじゃない?●が点く範囲が妙にひろいぞ(^^;

なお,94年のカメラのくせして, 非CPUな Ai レンズに非対応です.Ai 爪(絞り連動レバー)はないし,非CPU では露出計が動かず,絞り優先オートとかも使えないです.
フルマニュアルなら撮影できなくはないのですが,非常に面倒です.

電池は 2CR5 とかいう化石みたいな電池.めちゃ高なので,ネットかリサイクルショップあたりで仕入れましょう.ぼくは500円(税抜)で入手しました.本体の5倍の値段なんですがそれは….

PCへの取り込みとか


スキャナたけえよぉ….というわけで,ネガを D3200 + AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G で撮影して,画像編集でなんとかすることにしました*3.めんどくせええええ!

*1:気になったので調べました.海外サイトに転がっていた英語マニュアルによると,撮影時のP S A M モードの切り替えを簡単にするためのメモリとクリアらしい.例えば,二枚目メニューにある「M(メモリ)」を選択して,絞り優先オートA を選択しコミットしておくと,他の撮影モード(例えばプログラムオートP)を使っている最中であっても,メニューボタンの2秒押しで絞り優先オートAに戻るというもの.「C」はクリアだったのです!…つかえねぇ….

*2:英語マニュアルによると,With a DX-coded film, film speed is automatically set on the camera body; you cannot adjust. とあるので,DX コードのあるフィルムの ISO 感度は変更できないようです.つまり増感撮影とかはできません.…つかえねぇ….

*3: Capture NX-2 でトーンカーブをいじりながらの修正です.スーパーめんどくさいです.お勧めしません.