ホイール塗装

あらまし

またホイール塗装します.
アルテッツァに履かせている WORK EMOTION XT7 が全周に渡りガリ傷&塗装割れが発生しているのと,ちょうどサマータイヤが終わったため.
例によって,ホイール&タイヤばらしをして,ガリ傷補修してから自家塗装していきます.
気温は20度前後,湿度は40%くらいかな.

塗料

調色へたくそなんですが,今回も調色頑張ります.前回冬用ホイールを塗装したときは白すぎかつマットすぎたので,少しつや消しは少なめで.

ぼくはロック派

塗料は次のようなかんじでいきます.

下塗り(プラサフ工程)

ロック プラサフ クライマックスにハイパークリヤーHを混ぜて,プラサフ研磨不要のウェットオンウェット塗装(ノンサンディング塗装)していきます.もう一日あれば普通にプラサフ&研磨したいところ.そっちの方が絶対に仕上がりがよいです.ウェットオンウェットは省力化塗装(手抜き塗装)なのです….

配合は次のようにしました.

  • プラサフ クライマックス:300g
  • エコロック ハイパークリヤーH:60g
  • プラサフマルチ硬化剤:90g
  • パナロックシンナー:180g(シンナー少なめ)

色工程

ちょっとチタン風味なガンメタにしていきます.WORKのマットチタンみたいな色を作れたらいいんですが,ベース塗料の選択がわからず.手持ちの白・黒・オレンジだけで茶色っぽいガンメタにしていきます.つや消しにするので,マットマッド色(笑)
塗料はロックの2液ウレタン塗料であるパナロックでいきます.

  • パナロック2K塗料:250g
    • ファインメタリック(白ベースメタリック):15(比率)
    • インドオレンジ2K:15(比率)
    • チンチンブラック2K:8(比率)
  • HFハードナー:25g
  • パナロックシンナー:110g

塗料は合計380g作って,130gは万一補修が必要になったときに備えて保管.

クリヤー塗装

クリヤーはマットにするために,マットクリヤーベースを使います.前回は半つや消しで消しすぎた感があったので,今回は30%消しくらいで.

  • エコロック ハイパークリヤーH:165g
  • エコロック マットクリヤーベース:115g
  • エコロック ハードナー:70g
  • パナロックシンナー:70g

作業

前処理

ホイールむきむき

ホイールを剥いてもらいます.17inchを手でばらすとかやりたくなし.6000円くらい.たけえ.

クランプインバルブの劣化

スローパンクしてたんですが,まあそりゃ漏れますわ.

ガリガリ

元々はこんなかんじ.フロントは全周こんなかんじで,リアも一部ガリってます.買ったときからこうなのよ・・・.

ギアアクションサンダーないと死ぬ

おそらく一番辛い作業はコレ.ひたすらサンドペーパー(150番あたり)でガリ傷や塗装の割れを剥がし,必要に応じてパテで埋めていきます.アルミパテは痩せなくていいんですが,固くてかった….アルミパテでうまく埋まらなかったところは薄付けパテで.

たぶんこの工程だけで,もっというと作業時間だけで,6時間以上かかってます.パテの硬化とかもいれると12時間以上かけてます.

塗装

洗浄
電動歯ブラシないとキツい

最後のチェックも兼ねて足付け洗浄していきます.
足付け用コンパウンド・洗浄剤を使います.RCOのクイックベースやカンペのウォッシュコンパウンドなどがよいでしょう.うちはウォッシュコンパウンド

これをスコッチブライトにつけてごしごし洗います.細かいところは歯ブラシで.
あと,ブレーキダストの汚れの場合は,サンポールでごしごしやれば落ちます.

旧塗膜の状態も見ておきます.特に,凸部は旧塗膜が割れていたりするので,入念に.割れているとその割れが残るばかりか,シンナーの進入口になって塗装面が縮んだりします.

調色

プライマー・プラサフをやる前にパナロックカラーの調色しておきます.これ,結構時間かかるんで….
調色用のカードを使って,色合わせをします.へたくそがまじめにやるなら,この作業に一日費やすレベルなんですが,そんな時間もなく,塗料の種類も量も少ないので,4度目くらいで決めます.

調色なう.硬化剤は入れなくてもいいとおもいます.

色が決まってきたら想定している30%つや消しマットクリヤーをかけてみてしばしおいてみます.

(おまけ)塗装ブースの設営
つらいんだこれが
プライマー
際から剥げるんで際こそ入念に

プライマーはいつものミッチャクロンマルチ.こいつマジ垂れやすいんで塗料を少し絞りつつ吹き付けます.
まあ垂れても最初だからシンナーで拭いてやり直せばいいんですが….

プラサフ
ロック クライマックス

ウェットオンウェット塗装でいきます.
フラッシュオフタイムは15分~です.少し開け気味に塗っていきます.

ちなみに塗装中に旧塗膜が割れてきて,ヒートガンで10分あぶってから少しサンディングして修正,再度クライマックスサフェしてます.あんまり綺麗にはならないですが,やらないよりマシなレベル.

ウェットオンウェットは2時間以内には色塗りしないと密着性が出ませんので,30~40分くらいで色塗りに入るとよし.

色入れ
どきどきの色入れ

調色しておいたパナロック塗料で色を入れていきます.やっぱスポークのところに色が入らないんですよねえ.タッチアップ塗装(パターンを絞って低圧で吹く)するしかないんですが,ナナメから吹き付けるためどうにもスプレーダストが増えてザラザラしてきます.こういうときどうするのが正解なのかしらん.シンナー増やしたりボカシをいれたりするもんなんでしょーか.

ちなみに写真で一部サフェのまま色塗りに入ってないやつは,前段の肌修正のためサフェの乾燥が遅いやつが混ざってるから….

マットクリヤー
とほほタレてしまった

70%マットクリヤーベースを混ぜ30%クリヤーにしつつ,塗装していきます.
屋外塗装なんでだいぶブツも出てますし,スポーク脇のミストによるざらつきも結構あるけれど・・・まあ自家塗装だしと自分に言い聞かせてGo.
ちょっと厚塗りを狙いすぎて一カ所だけタレ.発見が遅れて修正が遅れました….

完成

完成

うーん,調色したときにすでにわかっていたけど,やっぱチタンじゃないな.うんこ土色のガンメタ.
まあ時間もないんで,今回はこれでよしってことにします.

後日

ホイールはともかくタイヤ(PILOT SPORT 5)がカッコヨ

写真だとそれっぽく見えてるんですが,やっぱ色がへんです.インドオレンジだとやっぱり赤銅っぽい赤茶色が足りなくて,光加減ではむしろ緑色に見えます.また,マットクリヤベースを厚塗りしすぎたようで,ナナメからみると色が薄まって見え(シルバーよりになる),正面からみると光加減で緑色が強調される(黄が強くなる).これはマットクリヤベースの特徴で,厚塗りするとスカシ(ナナメ)は青みがかり明度・彩度があがり,正面は黄味がかり明度・彩度が下がります.
勉強になりました.また塗り直すかもしれません(しそのままほったらかしにするかもしれません).