はじめに
日々ムッスコさんが成長しており,1.5歳になった今,物を拾っては投げつけるという崇高なご趣味を持つようになってしまいました.というわけで,ついにやってくれました.嫁さんの iPhone をゴミ箱にポイして,そのままゴミ収集車に持って行かれました(推定).つまり,SIMごと端末もなくなってしまいました.ちょっと前に修理したばっかりなのに….もう涙目.
嫁さんの監督不行き届きなので,新しい iPhone 購入なんてとんでもない.中古で十分です.そんなこんなで au ユーザがスマホを SIM と一緒になくした場合,中古端末で復活する事務手続きについてメモを残します.
結論からいうと,中古端末にちゃんと回線をもったまま引っ越しできます.
でも,なんで iPhone 捨てられたかわかるんだ?って? それはですね, Life 360 を使ってぼくのケータイから嫁さんの携帯位置履歴がわかるからです.ゴミ収集車が来る時間に,ゴミ集積所でロストしてました.当時のバッテリー残量は50%近くあったので,ゴミ収集車に食べられてしまったと考えてよいでしょう.(爆発とかしなくて本当によかった).
状況整理
どうしてこんな記事を書いているのか
ぼくの周囲にはケータイに詳しい知人が多いのですが,みな一様に「au はSIMカード単独では発行してくれない」とおっしゃるのです.
そのソースは何だときくと,だいたい auだけSIMカードのみの再発行不可。auのスマートフォンを紛失したらMNPをしよう | しあわせなITせいかつこの記事を提示してきます.
この記事なのですが,ぼくのように SIM を単独発行てもらおうとして断られたという内容です.
まとめるとこんな内容です.
ぼくの状況とよく似ています.
断られたやりとりを見てみると店の主張はおおむねつぎのようになっています.
- SIM 再発行には動作確認のための端末が必要
- 動作確認ができないと SIM は発行できない
- ショップにある端末を貸して動作確認をすることはできない
- au の販売した端末でないと動作確認はできない
この記事の方は,端末仕様的には動作確認できる機種を持っていたようですが,au の販売した端末ではないため,動作確認を拒否されSIM発行を断られています.
つまりですね,どうやら,この記事が誤解されて,「au は白ロムを持ち込んでも SIM 再発行はしてもらえない」と考えている方が多いようなんですね.記事中にもそのようなことは書かれていません.(まあ,タイトルが過激すぎてミスリードされるのでしょう.)
結論からいえば,au 版の中古白ロム機を持ち込めば店の主張はすべてクリアされて,問題なく SIM 再発行してもらえます.
ただし,記事中にも少し触れられているとおり,SIMカードの種類を特定して再発行してもらう場合,当然その SIM の動作を確認できる機種を持ち込む必要があります.裏を返せば,持ち込んだ白ロム端末に合わせて,それにあうSIMカードを発行してもらうこともできます.*1
まとめるとこんなかんじ
- au でも動作確認さえできれば SIM カード再発行してもらえる
- 動作確認は利用者が動作確認端末(白ロム端末でOK)を持ち込む必要がある
- 持ち込んだ端末に併せて,それにあう SIM カードを再発行してもらえる
- もしも,再発行してもらう SIM カードを指定したいなら,それにあう端末を持ち込む必要あり
注意したいこと
↑を読んで,じゃあ白ロムを買ってくるか!となるのはちょっと早いです...
ほかにも色々罠があります.
赤ロムとアクティベーションロック
白ロム購入時のチェックポイントや注意点を分かりやすく解説! | スマホ通信情報局 こちらを熟読してもらったほうがよいです.
赤ロム問題とは,簡単にいうと,前オーナーがちゃんと端末代金を支払い終わっているかどうかという問題です.もし残債があり,しかも支払いが滞った場合,その端末は利用停止処理(赤ロム化)がなされ文鎮になります.
赤ロムなのかどうかは,端末に割り振られている固有の識別番号 IMEI(国際移動体装置識別番号) を照会することで確認できます.KDDI au の場合はネットワーク利用制限携帯電話機照会ここで確認できます.ほかのキャリアでも同じようなサイトがあります.
新しく白ロムを買ってくる場合は,買う前に IMEI 番号を教えてもらって,本当に完済しているかこのサイトで確認する必要があります.
iPhone の場合はアクティベーションロックが解除されているかもポイントです.iPhone はオーナーと端末を紐付けるために,端末にアクティベーションロックがかかっています.つまり,前オーナーが手放すときに,アクティベーションロックを解除してくれないと,次のオーナーはオーナー登録(アクティベーション)ができずに,これもやはり文鎮になります.
SIM ロック (本記事と直接関係ないです!)
上のほうで,au 版の端末を持ち込まないと SIM カード再発行はできないと書いたので,まさか docomo 版とか格安ケータイ会社のものと,海外物の端末で SIM 再発行してもらおうなんて輩はいないと思いますが,一応説明しておきます.
SIM ロックというのは,端末が au 産だったら au SIMカードしか認識しない, 端末が docomo 産だったら docomo SIM カードしか認識しない,といったようにキャリアが端末を買ったあと,他のキャリアに逃げていかないように,回線(SIM)と端末をロックしてしまう仕組みです.
そこで,総務省は2015年5月以降,利用者が SIM ロックを解除して他キャリアの回線で使いたいと意思表示した場合は,ロック解除を受け付けるよう義務づけています.端末のSIMロックを解除してしまえば,他キャリアの回線でも通信規格さえ合っていれば使えることになります.ただし,先にも述べたとおり,その端末を auショップに持ち込んで SIM 再発行の動作確認に使うことはできないので注意!
ちなみに,au は中古白ロム端末(au版)の SIM ロック解除にも応じていました.が,au、12月1日よりSIMロック解除の受付条件を変更~中古スマホで解除できなくなるケースも - ケータイ Watch にあるとおり,SIMロック解除は,その端末を購入した本人しか解除できない,というルールが追加されました.つまり中古白ロムを改めてSIMロック解除することは事実上不可能です.すでにSIMロック解除された端末を買ってくるしかありません.
ぼくの場合はどうだったか
- へんなものをつかまされたくなかったので,白ロム端末販売業者 ムスビーからオンラインで程度の良さそうな iPhone 7 (au版)を購入.
- au ショップに駆け込み,かくかくしかじかとお話して,iPhone 7 を動作確認機種として提示
- 無事再発行!
ちなみに,手数料は 2,000円です.もし iPhone 8〜を持ち込んでいたらは 3,000円で再発行できたらしいです.
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