ラジエター壊れた

初代 BMW MINI の持病とも言える(持病大杉やで)ラジエターの低速ファンレジスタ故障.
納車したときはちゃんと低速ファンも回っていたのですが,別件で購入元中古車ディーラの好意で修理・点検のため MINI ディーラ(たぶん MINI つくば)に入庫したときに,低速側レジスタ故障を宣告されました.どうりで,エンジンOFFにしたときに高速側が回ったままになることがあるわけです.
クレームできないこともなかったですが,これまでにも購入元ディーラにはかなり頑張ってもらって色々修理してもらっていたので自腹&自前で修理することに.

MINI R52 コンバーチブルS のラジエターファン配線は基本的に MINI R53 クーパーS (後期型) と同じです.というわけで,R53 の作業を参考にします.
一番参考になったのはこちら.
MINI (R50/52/53) 低速側ファンレジスター / ファン外さずに交換 by 妖怪横歩き@MINIを弄って33万㌔ - みんカラ

R53 クーパーS 後期型,R52 コンバーチブルS の場合,ラジエターファンを下ろすことなく低速側ファンを修理できます.


最低限,必要なのは, 100W 0,33Ω のメタルクラッドと1.25sq〜の配線,ビニテ,半田キットくらい.


メタルクラッドの両脇に配線を半田付けしておきます.


お目当ては,このラジエターファンの接続コネクタ X53 .
これを加工していきます.
あんまり車体側の配線にはメスを入れたくないので,ラジエターファン側の配線を加工します.
ちなみにこのコネクタは車両の台座にハマっているだけなのでスライドすれば取り外しできます.


配線みるとわかるんですが…すごく単純な構造です.
リレーが高速用(Stage 2)と低速用があって,低速用のリレーから電力供給されているときは,12Vでなく抵抗を挟んで降圧して,それをラジエターファンモータの配線に合流させてるだけなんですね.
で,壊れてるのは降圧のための抵抗です.
今回の修理は,ファンの接続コネクタ付近で抵抗(メタルクラッド)を加えて,その場でモータの配線(高速側)に合流させちゃおうというわけです.
つまり↓のようにしています.

なお,このコネクタの車両側低速配線の色はRED/BLU(赤・青)となっていますが,先人の資料のとおり,赤・緑です.なんでマニュアルと違うんやろ….


とりあえずコネクタを台座から外して,切り離します.


ラジエターファン側配線は色の別がないので,車体側配線の色(赤・緑)に対応するファン側配線を切断します.
切断した配線のうちラジエターファン側はそのまま絶縁して,車体側の配線はメタルクラッドを介して,高速側に接続(タップみたいに)します.
先人の写真が素晴らしくわかりやすいので,冒頭のサイトを参照してください.


メタルクラッドをどこに置くか迷いますが…ぼくはここにしました.
最初はもう少し上につけていたんですが,まさかのボンネットフードについているヘッドライトと干渉したとです….
φ3mm のタップでねじ止めしています.
いらないと思いますけど,転がっていた銅板で簡易フィンをつくって,放熱シリコングリスを塗っておきました.

低速ファンも回るようになって,オーバーヒートっぽい挙動はなくなりました.