#3 エンジンルーム


エンジン本体外観

クーパーSなのでスーパーチャージャーつき.こいつのせいで作業性悪いのでは?と思われがちですが,そうではありません.そもそも全体的に作業性悪いwインタークーラーの取り外しは蓋と左右のバンドを外すだけなので簡単ですしね,
エンジン自体はブラジルのトライテック社(BMWクライスラー合弁会社)で製造されたエンジンなのですが,頑丈さは定評があるようです.本体はそう簡単には壊れない.問題はオイル漏れなんですけどね….

純正の点火プラグは4股のやつ.一応デンソーイリジウムタフ(VK16だったかな)に代えましたが,どっちも大差ないって感じですね.相性問題があるらしいですが,VK16は問題なく一年以上使っています.

エンジンのオイル漏れ


「オイルが漏れるってことはオイルが入ってる証拠だ!www」を自虐的に言えるようになるのが初代BMW MINIです.(ローバーも年式的にそうらしいですが)
この記事を読んでいる人はたぶん秀さんのまとめも読んでいるとおもいますが,いやまさにこのとおり.
クランクシャフトシール,ヘッドカバーガスケット,オイルクーラーOリング(6MTのみ),オイルフィルターハウジングガスケット,各種センサーのOリング,ありとあらゆるところから漏れてきます.
特に盛大にまき散らすのは,クランクシャフト(フロント側)シール,オイルクーラーOリング,オイルフィルターハウジングガスケットですね.ここがやられると,右ドライブシャフトブーツがオイルでべちょべちょになります.ゴムの寿命が縮むので,なるべくはやく対応したほうがいいですが,オイル量さえ気をつけていればとりあえず即死はしないので,車検までになんとかすることになります.ぼくはエンジンオイルを常備&漏れ止め剤(STPのを使ってました)で誤魔化していました.エンジン自体はタフなのでシール攻撃性の少ない添加剤ならいれてもだいたい大丈夫.
オイルフィルターハウジングガスケットは盛大に漏らすので是非にも修理したいところですが,ここはエンジンを降ろすか,最低でもドライブシャフトを外して作業する必要があります.すごくめんどくさかったです….


冷却系統

おねしょしまくり.うちの息子(人間)よりひどいかも.
多いのは,ラジエターサブタンクからの漏れや,ウォータポンプ付近の分岐配管やサーモスタットガスケットあたりから漏れるんだそうですが,うちは2度お漏らしして,どちらもラジエター本体でした.
具体的にはラジエター本体アッパーホースの継ぎ目.ホースは悪くなくて,ラジエターASSYのプラスチックフランジから漏れてきます.二度目は純正相当のHELLAの新品でしたが,一年後には同じところからお漏らししてました.

金なくて,液体ガスケットで逃げるぼくの図.エア抜きが大変なうえ,作業中エキゾーストやラジエターから熱でモウモウと湯気があがるのが精神的によくない.

ところでラジエターファンの低速側が壊れるのは持病.これはラジエターファンのハウジングに固定されている抵抗が切れるのが原因.後期型(2004/9~)はラジエターファンの電源コネクタの間に抵抗を割り込ませるだけで修理できるため,DIYで修理している人も多い.
ご多分にもれず,ぼくも自前で修理しているわけですが,これまた熱害で壊れるのでいたちごっこ感あり.ぼくはお値段が高い抵抗(扱える電力量の大きい抵抗)に変えてから壊れなくなりました.

パワステ

パワステもおねしょのポイントらしいですが,うちは納車整備のタイミングで指摘したら,アップル守谷店が何か対処してくれたらしい.神.

その他

クーパーSのバッテリーはトランクルームにあるので,エンジンルームにはバッテリー+端子が顔を出しているだけ.
エアクリの取り外しも簡単だけど,バンドがカシメ式なので,専用のプライヤーが必要.ねじ式などに変えてもよさそう.
エンジンマウントもヘタってきてます.封入されているオイルが漏れたら死亡.
この車は本当にエンジンルームを開ける機会が多い.自然とボンネットが開きにくくなったり締まりにくくなったりする.ロック部分は時々清掃して,べたつきの少ないスプレー(ぶっちゃけ粘度の低いシリコンスプレーとかでOK)をしたほうがいいですね.締めるときに上からヨイショと押さないと締まらないのは異常.スムーズになれば,軽く押すだけで閉まります.バタンとやるとボンネットフードについてるヘッドライトが割れちゃいますよ.